青木善祐

青木善祐（あおき よしすけ）は、1892年11月1日に生まれ、1974年8月14日に没した、日本の内務官僚、そして政治家です。彼は、長崎市長、宮崎市長、延岡市長という三つの都市で市長を務めた経験を持っています。

経歴

青木善祐は、宮崎県東臼杵郡延岡町（現在の延岡市）の出身です。師範学校を卒業後、1917年に中央大学専門部法科を卒業しました。翌年には高等試験に合格し、官僚としての道を歩み始めます。

当初は鉄道院書記としてキャリアをスタートさせましたが、その後内務省に移り、内務属、茨城県警視、岡山県理事官、熊本県事務官・地方課長、大阪府事務官・地方課長、同商務課長、山形県書記官・学務部長、同警察部長、熊本県書記官・警察部長と、地方行政の要職を歴任しました。

1935年11月2日、青木は長崎市助役に就任し、1938年8月29日には助役を退任して長崎市長に就任しました。しかし、1940年3月11日には市長の職を辞任しました。

その後、1941年1月21日から1945年1月20日まで、第6代宮崎市長を務めました。第二次世界大戦後、彼は公職追放の対象となりました。

延岡市長としての再起

公職追放後、青木は1956年に延岡市長選挙に社会党延岡市支部の支援を受けて立候補し、見事初当選を果たして第11代延岡市長に就任しました。彼は1956年4月21日に市長として就任しました。

しかし、1960年の市長選挙では、折小野良一に敗れ、落選しました。この選挙での敗北により、彼は1960年4月18日に市長の職を退任しました。

まとめ

青木善祐は、そのキャリアを通じて、地方行政に深く関わり、複数の都市で市長を務めた人物です。内務官僚としての経験を生かし、戦後の混乱期には延岡市長として再起を果たしました。彼の人生は、日本の地方行政史における重要な一章を飾っています。

参考文献

『長崎市制五十年史』長崎市、1939年。
『日本の歴代市長 第3巻』歴代知事編纂会、1985年。

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