青木宏之

青木 宏之の生涯と業績

概要

青木宏之（あおき ひろゆき）は、1936年2月22日に神奈川県で生まれた武道家であり書家です。彼は中央大学法学部を卒業し、在学中には空手部の主将を2期務めるなど、武道に対する強い情熱を抱えていました。彼の武道の指導を受けた江上茂からは大きな影響を受け、その後独自の道を築くための基盤となりました。

新体道の創始

青木は、心身の開発を目指す現代人に向けて、新体道という総合武道を創始しました。この新体道は、武道を通じて内面を磨き、より良い自己を形成することを目的としています。また、彼はキリスト教の信者でもあり、カリフォルニア神学大学院から文学博士号を受けるなど、精神性の探求にも力を注いできました。

組織活動と社会貢献

青木はNPO新体道の名誉会長や、NPO天真会の代表を務めています。また、瞑想カレッジの塾長として教鞭を取り、自身が提唱する「天真思想」を広めています。彼は武道と瞑想を通じて、人々が心身を調和させる手助けを行い、また、貧困地域の子供たちへの支援にも尽力してきました。1994年に設立した「3Hスカラーシップ」は、その後「天真奨学会」に改名され、フィリピンやチベットの子供たちに奨学金を提供し、さらに中国雲南省において少数民族の貧困地域に小学校を建設することを目指しています。

文化活動と受賞歴

青木は自身の書道作品を国際的な展覧会に出品し、2002年にはスペインのカンタブリア州の特別賞を受賞しました。この作品はその後、州議会議長の要請により州議事堂に収蔵されることになりました。また、2004年には中国の山西省の国立太原美術館や西峡美術館にも作品が収蔵され、国際的な評価を受けています。

書道と瞑想教育

2001年には、青木の「天真思想」を基盤とした書道塾「天真書法塾」を設立しました。この塾では中国書法の古典を中心に、学生一人ひとりの個性を重視した指導が行われています。また、2006年には瞑想カレッジを開講し、瞑想を通じて精神の深化を図る教育プログラムを提供しています。

著作と論文

青木は数多くの書籍を著し、特に「運をつかむ瞑想法」や「新・からだ主義宣言」などは多くの読者に支持されています。また、彼の論文も高く評価されており、「新体道における発声音」や「気の放出感覚」についての研究が注目されています。

結論

青木宏之はその生涯を通じて、武道と書道、そして精神の探求に尽力してきました。彼の業績と考え方は、今なお多くの人々に影響を与え続けています。彼の教えや活動は、単に技術を磨くことにとどまらず、心の成長と社会貢献を併せ持つものであり、今後の活動にも期待が寄せられています。

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