青木良夫

青木良夫

青木良夫（1967年 - ）は、日本の著名な材料化学者であり、埼玉大学工学部にて助教授を務めています。彼の研究は、機能性有機材料、とりわけ光学活性体の精密な調製と、その多岐にわたる応用、さらには革新的なキラル液晶化合物の開発に焦点を当てています。

略歴

1990年 - 埼玉大学工学部を卒業
1992年 - 埼玉大学大学院理工学研究科博士前期課程を修了
1992年 - 埼玉大学大学院理工学研究科博士後期課程を中退
1993年 - 埼玉大学工学部助手として研究活動を開始
1997年 - 埼玉大学より博士（学術）の学位を取得
2001年 - 埼玉大学地域共同研究センター助教授に就任
2003年 - 埼玉大学工学部助教授として、教育・研究活動に従事

研究内容

青木良夫の研究は、分子のキラリティー（掌性）を利用した液晶材料の開発に重点が置かれています。特に、光学活性な分子を導入することで、液晶の特性を制御し、新しい機能を発現させる研究に力を入れています。彼の研究成果は、ディスプレイや光学デバイスなど、幅広い分野への応用が期待されています。

主な著書・論文

青木良夫は、液晶材料に関する多数の論文を発表しており、その研究成果は国内外で高く評価されています。以下に代表的な論文をいくつか紹介します。

"Novel antiferoerectroric liquid crystals with a trifuoromethyl group at the chiral center" (1996)
"A Novel feroerectroric liquid crystal having a trifuoromethyl group at the chiral center" (1997)
"Antiferoerectroric liquid crystals and their chiral structures" (1998)
青木良夫・野平博之『液晶材料の研究と新展開』(1998)
"A novel liquid crystal showing antiferroelectric smectic C+ and twist grain boundary phases" (1999)
"Helical twisting power of new chiral dopants derived from 2-Phenylpropanoic acid for nematic liquid crystals" (2000)
"Synthesis of new chiral dopants derived from 2-Phenylpropanoic acid derivatives for nematic liquid crystals" (2001)
"Dielectric spectroscopy of an antiferroelectric liquid crystal showing an antiferroelectric-ferrielectric transition" (2004)
"Helical twisting power of new chiral dopants having a trifluoromethyl group at the chiral center for nematic liquid crystals" (2003)
"Liquid crystal properties of new ionic liquid crystal compounds having a 1,3-dioxane ring" (2002)
「新規光学活性カルボン酸の調製とらせん誘起剤への利用」(2006)
「Muse熱分析レオロジーシステムについて」(2008)
「キラルカルボン酸からの液晶用らせん誘起剤の開発」(2009)

これらの論文は、液晶の基礎研究から応用研究まで、幅広い分野をカバーしており、青木良夫の研究の幅広さを示しています。

外部リンク

青木良夫 - KAKEN 科学研究費助成事業データベース
青木良夫 - researchmap

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