青木良雄

青木良雄：地方行政に尽力した官僚の生涯

青木良雄は、明治2年（1869年）に周防国大島郡東安下庄（現在の山口県周防大島町）で生まれました。彼は、日本の逓信・内務官僚として、奈良県知事や山口県下関市長を歴任し、地方行政に大きく貢献しました。正五位、勲四等。

若き日の学びと官僚への道

青木は、1895年7月に帝国大学法科大学法律学科（英法）を卒業後、逓信省に入省。郵便為替貯金書記兼逓信属として通信局に配属されました。その後、逓信事務官、郵便為替貯金管理所為替課長、通信事務官、逓信大臣秘書官兼逓信事務官、新潟郵便電信局長などの要職を歴任し、その能力を発揮しました。

1899年6月には内務省に転じ、宮城県参事官に就任。その後も、群馬県書記官、同県事務官・第一部長、三重県事務官・第一部長、大阪府事務官・第一部長兼第三部長、同府内務部長などを歴任し、着実にキャリアを積み重ねていきました。

奈良県知事としての功績

1908年7月20日、青木は奈良県知事に就任しました。知事在任中は、奈良県史の編纂を推進するなど、文化振興に尽力しました。しかし、1910年6月14日に知事を休職し、1912年6月13日には休職満期となり退官しました。

下関市長としての都市発展への貢献

退官後の1914年7月7日、青木は下関市長に就任し、都市の発展に貢献しました。上水道ろ過池の増設、下関青物市場規則・使用料条例の制定、壇之浦道路拡張工事の実施など、都市基盤の整備に力を注ぎました。1917年5月29日に市長を辞任。

退任後

市長退任後は東京市牛込区（現・東京都新宿区）に居住して、戸山町会顧問を務めました。

家族

青木家は山口県下関市、東京四谷南寺町にありました。妻は夛満（大審院判事・筧元忠の二女）。

兄：春雄（山口県平民）
妻：夛満（大審院判事・筧元忠の二女、1881年生まれ）
男：榮一（1904年生まれ）
長女：藤（1901年生まれ）
二女：秀（1902年生まれ）
三女：光（1905年生まれ）
四女（1908年生まれ）
四男（1914年生まれ）
五男（1919年生まれ）
義父：筧元忠（裁判官、大審院判事）

青木良雄は、地方行政に情熱を注ぎ、その発展に大きく貢献した官僚として、その名が記憶されるべき人物です。

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