青森市立新城小学校

青森県青森市新城に位置する青森市立新城小学校は、地域に根ざした教育を提供する公立小学校です。学校の略称は「新小（しんしょう）」として親しまれています。

概要

新城小学校は、1963年または1964年に石江小学校と統合されました。この統合は、現在のJR新青森駅近くにあった石江小学校との合併によるものでした。しかし、ベビーブーム世代の入学と新城地区を中心とした宅地開発の急速な進展により、児童数が急増し、マンモス校化しました。この状況を打開するため、1985年に学区を分割し、新たに新城中央小学校が創設されることとなりました。また、青森西高等学校と隣接しており、地域における教育機関としての連携も図られています。

最盛期には、1学年7クラス、全校生徒数は1600名を超えるまでに膨れ上がりました。統合時の校舎（3階建×2棟が正面階段から見てコの字型に配置）では教室数が不足し、校舎南側にプレハブ造平屋建の建物2棟（8クラス分）を建設し、教室や生徒会室として利用されました。プレハブ校舎の使用学年は年度によって異なりました。

理科室と音楽室も、それぞれ元々設けられていた1室のみでは対応しきれなくなり、既存の図書室や通常教室を改装して第二理科室と第二音楽室が設けられました。2階の2棟を結ぶ廊下には臨時の図書室スペースが設けられるなど、施設面での対応が迫られました。その後、理科室と音楽室は各1部屋ずつに戻されました。全校生徒が集まる体育館での集会は、月に1度の頻度で開催されていました。

新城小学校には、2校が統合した経緯から二宮金次郎像が2体存在していましたが、新城中央小学校の開校時に1体が譲渡され、現在は1体のみとなっています。かつては正面の階段が老朽化により通行禁止となっていた時期もありました。また、校地南東側には信号や踏切警報機が実際に作動するミニ交通公園が設置されていました。

校風は、個性的な児童が多く教師と児童が和気藹々としている新城中央小学校とは対照的に、協調性を重視し、教師と児童の関係にメリハリがある点が特徴です。

沿革

1877年（明治10年）2月10日 - 金峰神社東側の民家を仮校舎として、新城小学が創立。
1880年（明治13年）4月 - 仮校舎前に2階建の校舎を新築。
1887年（明治20年）4月 - 新城簡易小学校と改称。
1887年（明治20年）8月 - 新城尋常小学校と改称。
1892年（明治25年）7月7日 - 新城字平岡に校舎を新築移転。同日、高等科を併置し、新城尋常高等小学校と改称。
1922年（大正11年） - 新城農業補習学校を併設。
1925年（大正14年）3月31日 - 新城簡易図書館を併置。
1927年（昭和2年）12月20日 - 創立50周年記念式典を挙行。
1941年（昭和16年）4月1日 - 国民学校令により、新城国民学校と改称。
1947年（昭和22年）4月1日 - 学校教育法（旧法）施行により、新城村立新城小学校と改称。同日、高等科を廃止し、新城中学校として発足。高等科生は新城中学校へ移籍。
1955年（昭和30年）3月1日 - 新城村が青森市に合併されたため、青森市立新城小学校と改称。
1965年（昭和40年）4月1日 - 石江小学校を統合。旧石江小学校は新城小学校第二校舎となる。
1966年（昭和41年）11月3日 - 新校舎へ移転。
1985年（昭和60年）4月1日 - 新城中央小学校が開校。
2007年（平成19年）11月 - 新校舎建設工事が竣工。
2008年（平成20年）3月 - 新体育館が竣工。
2010年（平成22年）11月 - 新校舎落成記念式典を挙行。
2014年（平成26年）11月29日 - 統合50周年記念式典を挙行。

施設

学校の正面（南側）と裏（北側）には高低差があり、正面には階段が設けられています。東側は青森西高等学校の校庭と隣接しています。新青森駅が目の前にあり、校舎からは駅西口を望むことができます。2007年 11月には、老朽化した校舎の改築工事が完了し、児童の安全を重視した白色の校舎に生まれ変わりました。廊下の床がカーペット敷きになっているのも特徴です。

学区

石江（1丁目～5丁目、字平山、字高間、字岡部の一部、字三好の一部、字江渡の一部）、新城字平岡の一部、新田字忍、三好（1丁目の一部、2丁目）

周辺施設

青森県立青森西高等学校
青森西高校総合球技場
石江西公園
JR奥羽本線

アクセス

JR東日本奥羽本線・JR北海道北海道新幹線新青森駅から徒歩約10分
青森市営バス・青森市市バス・弘南バス「三内霊園前」バス停下車後、徒歩約11分

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