青森県立五所川原工業高等学校

青森県立五所川原工業高等学校は、1962年に設置が決定し、翌1963年に開校した公立の工業高等学校です。当初は機械科と電気科の2学科でスタートし、その後電子科、電子機械科、情報技術科を増設し、地域の工業教育を担ってきました。2021年に近隣の高校と統合し、五所川原工科高等学校となり、2023年にその歴史に幕を閉じました。

沿革

1962年2月、青森県立五所川原工業高等学校の設置が決定し、機械科と電気科の2学科で各3学級が設けられました。1963年4月1日に開校し、最初の入学式が挙行されました。同年には、遠足や運動会などの学校行事が始まり、校旗、校歌、体育館が完成しました。

1960年代後半には、中庭の噴水池や自転車置き場が整備され、1970年には生徒会館「蒼空館」が完成するなど、学校施設が充実していきました。1972年には電子科が開設され、学科数が拡充されました。

1980年代には、創立20周年記念式典が行われ、1989年には電子機械科が新設されました。1990年代には、情報技術科の開設や、実習棟、家庭科棟、屋内練習場、弓道場、武道場などが建設され、教育環境の整備が進みました。また、1998年にはインターネット利用環境が導入されました。

2000年代に入ると、2002年には創立40周年を記念して立佞武多の制作・運行が行われました。2006年には1クラスの人数が40人から36人に減少し、少人数教育へと移行しました。2010年代には、第一体育館の改築、電子科の募集停止、生徒会館「蒼空館」の新築などが行われ、2012年には創立50周年記念式典が挙行されました。

2020年には、五所川原工科高校の校歌が贈呈されました。2021年には、北五地区の高校再編により、近隣の高校と統合し、五所川原工科高等学校が開校しました。本校舎は五所川原工科高等学校に引き継がれ、2年間併存されました。そして、2023年1月28日に閉校式が行われ、3月31日をもって五所川原工業高等学校は閉校しました。

設置学科

機械科
電子機械科
電気科
情報技術科（現在は廃止）

部活動

運動部

硬式野球部
陸上競技部
テニス部
サッカー部
山岳部
少林寺拳法部
卓球部
柔道部
剣道部（現在はなし）
バスケットボール部
バレーボール部
空手道部
ウェイトリフティング部
弓道部
バドミントン部
ボクシング部

文化部

吹奏楽部
美術部
写真部

委員会活動

運動会実行委員会
五工祭実行委員会
選挙管理委員会
保健委員会
図書委員会

同好会

インターアクト同好会
情報研究同好会
メカトロ同好会
ソーラーカー同好会
マンガイラスト同好会

局・団

出版局
放送局
吹奏楽団（現在は部活動）
応援団

所在地

青森県五所川原市大字湊字船越192

アクセス

JR五能線五所川原駅、津軽鉄道津軽五所川原駅から徒歩約30分
弘南バス五所川原営業所バス停下車すぐ

出身有名人

工藤淳（気象予報士）：機械科卒業
* 福士加代子（元陸上選手）：2000年卒業。世界陸上モスクワ大会女子マラソン銀メダリスト、オリンピック4大会連続出場

五所川原工業高等学校は、長年にわたり地域の工業教育を支え、多くの卒業生を輩出してきました。その教育活動と歴史は、後身の五所川原工科高等学校に引き継がれています。

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