青田家住宅

青田家住宅は、奈良県奈良市高畑町に存在する歴史的な建造物であり、伝統的な町家の様式を今に伝えています。この建物は、奈良市によって指定文化財として保護されており、その文化的価値が認められています。

歴史

青田家は代々醤油の製造・販売を生業としており、屋号を横田屋と名乗っていました。建物の建築年代については、青田家の墓石の銘から嘉永年間（1848年〜1854年）に建てられたと推測されています。また、鬼瓦には安政3年（1856年）の銘が刻まれていることから、19世紀中頃に建てられたと考えられています。

2016年2月20日には、奈良県観光活性化ファンドの最初の投資対象となり、「NARAMACHI HOSTEL&RESTAURANT」として簡易宿泊施設と飲食店の営業を開始しました。しかし、残念ながら2017年に閉店しています。

構造

青田家住宅は、一部が二階建ての切妻造で、屋根は桟瓦葺きとなっています。建物の南側には庇が設けられています。主屋の間取りは、トオリニワに面して一列に4つの部屋が配置され、その西側には二列に5つの部屋が並ぶ落棟座敷が設けられています。

建物の規模が大きく、格子や架構の木柄が太いことが特徴です。外観と内部空間は豪快な造りとなっており、屋敷構えも良好な状態で保存されています。そのため、江戸時代末期の豪商の建築様式を知る上で非常に貴重な史跡となっています。その他、3棟の蔵と井戸が現存しています。

周辺情報

青田家住宅は、ならまちや高畑町といった歴史的な地区に位置しています。これらの地域には、他にも多くの文化財や史跡が点在しており、歴史散策を楽しむことができます。

外部リンク

奈良市指定文化財一覧
奈良市街東部奈良県立図書情報館

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