青空の扉 〜THE DOOR FOR THE BLUE SKY〜

青空の扉 〜THE DOOR FOR THE BLUE SKY〜

『青空の扉 〜THE DOOR FOR THE BLUE SKY〜』は、1996年11月11日にリリースされた浜田省吾の14枚目のオリジナルアルバムです。前作『その永遠の一秒に 〜The Moment Of The Moment〜』から3年ぶりとなる本作は、先行シングル「さよならゲーム」と共に、新たな音楽の境地を切り開きました。

アルバム概要

「もし浜田省吾が兄貴だったら、君の恋を何と言うだろう。」というキャッチコピーが示すように、アルバム全体を貫くテーマは「新しい恋に落ちた瞬間」です。精神的に落ち込んでいた時期を乗り越え、R&Bをルーツとする音楽性で、ポジティブなメッセージが力強く表現されています。制作当初からラブソングのみで構成するという明確な意図のもと、入念に作り込まれました。

浜田省吾自身、発売時のインタビューなどで「自分のキャリアの中で最高傑作」と繰り返し語っており、本作への並々ならぬ自信と愛情が窺えます。また、「音楽の神様が与えてくれたご褒美のようなアルバム」「自分の作品の中から好きなアルバムを1枚挙げろと言われたら『青空の扉』を選ぶかもしれない」「凄くパーソナルな作品」とも語っており、特別な思い入れがあることが伝わってきます。満足のいく出来栄えであったため、次作に取り掛かるまでに時間を要したほどです。

アルバムに封入されたブックレットには、髭を生やした浜田省吾の写真が掲載されています。本人は気に入っていたものの、周囲の評判は芳しくなかったため、すぐに髭を剃ったというエピソードも残っています。

記録

オリコンチャートでは、初登場1位を獲得し、その人気と評価の高さを証明しました。

収録曲

1. BE MY BABY
2. さよならゲーム
3. 二人の絆
4. 彼女はブルー
5. 紫陽花のうた
6. 君去りし夏
7. 恋は魔法さ
8. 君がいるところが My sweet home
9. あれから二人
10. Because I love you
11. 青空のゆくえ

楽曲解説

BE MY BABY
ザ・ロネッツが1963年に発表した楽曲のカバー。プロデューサー、フィル・スペクターによるウォール・オブ・サウンドが特徴的な、時代を代表する名曲です。
さよならゲーム
TBS系音楽番組『COUNT DOWN TV|COUNT_DOWN_TV』のエンディングテーマとして起用。アルバムに先駆けてシングルとしてリリースされ、オリコンチャートで4位を記録するヒットとなりました。
紫陽花のうた
神奈川県鎌倉市北鎌倉駅を舞台にしたバラード。情景が目に浮かぶような美しい歌詞とメロディが印象的です。
恋は魔法さ
1995年に発表された楽曲のアルバムバージョン。スピッツなど、事務所の後輩アーティストとのコラボレーションが話題となりました。
青空のゆくえ
浜田省吾自身が「曲を作っていると、中には凄い手ごたえというか、満足感を得られる曲がある」と語る、会心の出来栄えの作品です。

参加ミュージシャン

(省略)

外部リンク

* 青空の扉 〜THE DOOR FOR THE BLUE SKY〜 SHOGO HAMADA OFFICIAL WEB SITE

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