静岡市立静岡病院

静岡市立静岡病院の概要

静岡市立静岡病院は、静岡市葵区にある医療機関で、地方独立行政法人静岡市立静岡病院が運営しています。この病院は、静岡県の中でも歴史が深い医療機関の一つとして、多くの地域住民から信頼を寄せられています。

特徴と診療科目

静岡市立静岡病院の大きな特徴は、循環器内科と心臓血管外科を統合したハートセンターを備え、循環器疾患に特化した医療を提供している点です。特に循環器疾患を抱える患者が多く訪れ、そのため外来の待ち時間が長いこともあります。時には数時間の待機が必要となることも珍しくなく、それだけ需要が高いことがわかります。

同センターは、94床の循環器疾患専用病床を持ち、全病床の約2割を占めています。また、循環器疾患患者のための集中治療室や心臓カテーテル検査室、心臓リハビリテーション室も整備されています。さらに、救急蘇生に必要な機器や薬剤を備えた大型のモービルCCUも配備しており、緊急事態にも迅速に対応することが可能です。

提供されている診療科は次の通りです：

• - 総合内科
• - 消化器内科
• - 呼吸器内科
• - 呼吸器外科
• - 腎臓内科
• - 血液内科
• - 内分泌・代謝内科
• - 循環器内科
• - 心臓血管外科
• - 神経内科
• - 脳神経外科
• - 外科・消化器外科
• - 耳鼻咽喉科・頭頸部外科
• - 整形外科
• - 泌尿器科
• - 産婦人科
• - 小児科
• - 眼科
• - 皮膚科
• - 形成外科
• - 口腔外科
• - 精神科
• - リハビリテーション科
• - 放射線科
• - 病理診断科

医療連携

静岡市立静岡病院では、2001年から静岡市医師会と連携し、「イーツーネット」と呼ばれる地域医療連携システムを確立しています。このシステムでは、患者一人に対して同病院の医師とかかりつけ医の二人の主治医が協力し、役割を分担しながら診療にあたります。この取り組みは、疾患や診療科ごとの役割を明確にすることで、より効果的な医療を実現しようとしています。

歴史

静岡市立静岡病院の歴史は1869年に遡ります。当初は藩立駿府病院として開設され、1869年に静岡と改称された後、藩立静岡病院と名を改めました。その後、廃藩置県による影響を受け、一時廃院となりますが、1876年に公立静岡病院として再開され、その後も数回の改称や場所の移転を経て、現在の体制へと至っています。

特に1945年の静岡大空襲により病院が焼失した際には、その後も地域住民のために仮の病院を開設しながら支え続けました。近年では、新型コロナウイルスの感染が発生した際も迅速な対応を行い、市民の健康を守る役割を果たしています。

まとめ

静岡市立静岡病院は、地域医療の充実に向けて多彩な医療サービスを展開し、特に循環器分野において優れた専門知識と設備を整えています。歴史的背景を持ちながらも、最新の医療技術を取り入れ、市民に信頼される医療機関としての役割を果たしているのです。今後も地域と連携しながら、さらなる発展が期待されます。

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