静岡東急スクエア

静岡東急スクエア：静岡市中心部のファッションビル、その歴史と閉幕

静岡市葵区伝馬町に位置していた複合商業施設「静岡東急スクエア」は、2023年7月17日に閉館しました。その前身は、若者を中心に人気を集めていた「SHIZUOKA109」です。静岡東急スクエアは、地下1階から5階までを商業フロアとする、地域に根付いた商業施設として親しまれていました。

競争激化と新たな展開

静岡東急スクエアは、近隣に数多くの商業施設が存在する中、独自の立ち位置を築くため、SHIZUOKA109を改装する形で生まれ変わりました。2017年7月、地下1階の一部店舗で暫定営業を開始し、同年11月に全館グランドオープン。東急モールズデベロップメントが運営する施設でしたが、近接する「新静岡セノバ」にハンズなどの雑貨店が存在したことから、静岡東急スクエアはファッションブランドを中心としたテナント構成を採用しました。

しかし、近年ますます激化する商業競争の中で、静岡東急スクエアは経営上の課題に直面することとなります。結果、2023年7月、閉館という決断に至りました。

テナント構成：多様なブランドが集結

静岡東急スクエアには、幅広い年齢層の顧客をターゲットとした様々なテナントが入居していました。地下1階には、若者向けの雑貨店や飲食店が充実。1階には、AZUL BY MOUSSYやINGなどのアパレルショップ、そしてカフェやハンバーガーショップなどが入っていました。2階には、SPINNSやHoneysといった人気ブランドが並び、4階にはしまむら、5階にはダイソーやユザワヤといった大型店が出店していました。これらのテナントは、それぞれのブランドの魅力を活かし、多様な商品やサービスを提供していました。

閉館後の「けやきプラザ」

静岡東急スクエアの閉館後、跡地は「（仮称）けやきプラザ」として再開発が進められています。地下1階には、既存の飲食店や雑貨店が移転、集約され、地上1階には大手雑貨店が誘致されました。2階には若者向け衣料品店などが入る計画で、順次開業を進め、2023年10月下旬のグランドオープンを目指していました。この再開発により、静岡市中心部の商業エリアは新たな活気を取り戻すことが期待されています。

静岡市中心部の商業施設競争

静岡東急スクエアは、パルシェ、ASTY静岡、新静岡セノバ、ペガサート、静岡モディ、松坂屋静岡店、静岡伊勢丹、Den bill、静岡パルコ、セントラルスクエア静岡、MARK IS 静岡、呉服町タワー、札の辻クロス、葵タワーなど、多くの商業施設が密集する競争の激しいエリアにありました。これらの施設は、それぞれ個性的なテナント構成やサービスを提供し、顧客獲得を目指していました。静岡東急スクエアの閉館は、この激しい競争環境を象徴する出来事と言えるでしょう。

まとめ

静岡東急スクエアは、その存在期間中、多くの市民に親しまれ、静岡市中心部の商業に貢献しました。閉館は残念ではありますが、「けやきプラザ」への再開発によって、新たな魅力が生まれることが期待されます。今後の展開に注目が集まります。

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