静岡県立大学薬学部附属薬草園

静岡県立大学薬学部附属薬草園の概要

静岡県立大学薬学部附属薬草園は、静岡県立大学薬学部が運営する重要な研究施設で、静岡県草薙キャンパスに位置しています。この薬草園は、面積が1400平方メートルにわたり、約800種のさまざまな薬用植物を収蔵しています。薬学部にはその他にも、漢方薬研究施設や薬学教育・研究センターが併設されており、薬学に関する幅広い研究が行われています。

沿革

薬草園は1989年に設立され、当初は静岡県立大学の前身である静岡薬科大学から多くの植物が移植されてきました。開園当初から現在にかけて、薬草に関する研究や教育が進められてきたのです。2015年には、日本植物園協会に正式に加盟し、より広範な連携を築いています。

特徴

この薬草園は、3300平方メートルの見本園と2000平方メートルの圃場、さらに90平方メートルの温室から成り立っています。見本園では標本や草本が中心に育てられ、一方、圃場では樹木の栽培や研究、育種が盛んに行われています。また、温室は栽培用と研究用の2つに分けられています。

特に警戒が必要なのは、一部の薬草が有毒であることです。一般的には多くの植物園が有毒植物を公開していない中、本園では平日には一般開放されているものの、訪問者は植物に触れてはいけないと厳しく定められています。特に子供たちが園内の植物に近づく際には、健康に影響を及ぼす可能性があるため、親の十分な注意が求められています。また、病害虫の防除目的で農薬が使用されることもあり、施設内では植物に触れたり、花や果実を取ることも禁じられています。

名称

英語名としては、従来「Medicinal Botanical Garden」として知られていましたが、最近では「Medicinal Plant Garden」という表記に変更されています。

交通アクセス

薬草園へは、いくつかの交通手段が利用可能です。JR東海道線の草薙駅、静鉄静岡清水線の県立美術館前駅および草薙駅からアクセスできるほか、しずてつバスの県立大学前停留所も近く便利です。

まとめ

静岡県立大学薬学部附属薬草園は、薬用植物や薬草の重要性を理解し、研究するための貴重な施設です。多様な植物が育成されているこの園を訪れる際は、安全に留意し、専門知識をもって活用することが求められます。また、教育や研究の場としても恵まれた環境であり、今後の発展が期待されています。

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