静岡県道16号下田石廊松崎線

静岡県道16号下田石廊松崎線：伊豆の海岸美を巡る道

静岡県道16号下田石廊松崎線は、静岡県下田市を起点とし、賀茂郡南伊豆町を経由して賀茂郡松崎町に至る、全長約51.5kmの主要地方道です。この道路は、伊豆半島の南部に位置し、海岸線沿いを周遊するように整備されているのが特徴です。変化に富んだ海岸地形と、美しい海の景色が楽しめるドライブコースとして、多くの人々に親しまれています。

概要

この県道は、下田市街地の新下田橋東側を起点とし、伊豆半島最南端の石廊崎付近を経由して、西海岸側の松崎町に至ります。その大部分は国道136号と重複しており、単独区間となるのは、南伊豆町内の湊から入間までの区間のみです。通過する主な地域は、下田市吉佐美、南伊豆町の湊、石廊崎、入間、一色、妻良、子浦、松崎町の雲見、石部、岩地、道辺などがあります。

路線データ

延長：51.545km
起点：下田市武ガ浜（新下田橋東側、国道135号・国道136号起点）
終点：賀茂郡松崎町江奈（宮の前橋交差点、国道136号・静岡県道15号下田松崎線交点）

歴史

この道路には、いくつかの歴史的な出来事があります。

1962年3月18日：南伊豆町中木のトンネル建設現場で落盤事故が発生し、作業員6名が死亡、3名が重軽傷を負いました。
1976年7月13日：路線名が「下田石室松崎線」から「下田石廊松崎線」に変更されました。
1993年5月11日：県道下田石廊松崎線が、主要地方道として指定されました。

路線状況

県道16号は、全線にわたり整備が行き届いた2車線道路で、交通量は比較的少ないです。特に、下田市街地から松崎町入口までの区間は、約40kmにわたり信号機が設置されていません。これは、この区間が国道136号との重複区間であるためです。

別名

この道路には、以下のような別名が存在します。

マーガレットライン：かつての有料道路「南伊豆道路」の区間で、国道136号と重複する子浦から雲見までの区間を指します。
富士見彫刻ライン：松崎町雲見から松崎町までの西南海岸沿いの区間で、道路沿いに多くの彫刻が設置されていることから、アートラインとも呼ばれています。

重複区間

この県道の単独区間は、南伊豆町湊の日野交差点から入間の差田交差点までの区間のみです。それ以外の区間は国道136号と重複しており、その距離は36.236kmにも及びます。重複区間には、案内標識は設置されていません。

国道136号（下田市武ガ浜 - 南伊豆町湊・日野交差点）
国道136号（南伊豆町入間・差田交差点 - 松崎町・宮の前橋交差点）

地理

沿線には、弓ヶ浜のような美しい砂浜海岸や、石廊崎のような奇岩や断崖が連なる海岸線が広がっています。また、あいあい岬からは、ヒリゾ浜や大根島などの美しい景色を望むことができます。漁港も点在しており、地域独特の風情を感じることができます。

通過する自治体

下田市
賀茂郡南伊豆町
賀茂郡松崎町

交差する道路

この県道は、以下の道路と交差しています。

国道135号・国道136号（下田市武ガ浜、起点）
国道414号（下田市東本郷・中島橋交差点）
静岡県道119号下田南伊豆線（下田市六丁目）
静岡県道117号下田港線（下田市四丁目）
国道136号（賀茂郡南伊豆町湊・日野交差点）
静岡県道120号手石湊線（賀茂郡南伊豆町湊）
国道136号（賀茂郡南伊豆町入間・差田交差点）
静岡県道119号下田南伊豆線（賀茂郡南伊豆町子浦）
静岡県道347号波勝崎線（賀茂郡南伊豆町伊浜）
静岡県道121号南伊豆松崎線（賀茂郡松崎町道部）
国道136号・静岡県道15号下田松崎線（賀茂郡松崎町江奈・差田交差点、終点）

峠

* 銭瓶峠：標高約45mの峠で、下田市と南伊豆町の間に位置しています。


静岡県道16号下田石廊松崎線は、伊豆の自然と歴史を感じられる魅力的な道路です。ドライブやツーリングの際には、ぜひ訪れてみてください。

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