静岡県道354号静岡環状線

静岡県道354号静岡環状線について

静岡県道354号静岡環状線は、静岡市を環状に結ぶ一般県道です。この道路は、静岡市中心部を取り囲むように六角形を形成しており、市内の交通を円滑にする重要な役割を担っています。全長は8.1kmで、起点と終点は同じ駿河区南安倍三丁目に位置しています。

路線概要

この県道は、1972年10月31日に認定されました。環状線という名称ですが、実際には完全に環状になっているわけではなく、市街地の周縁部を繋ぐことで、擬似的な環状道路を形成しています。この特徴的な形状が、市内交通の流れを円滑にしていると考えられます。

通称

静岡環状線には、いくつかの愛称が存在します。これらの愛称は、道路の歴史や周辺の地理的特徴を反映しています。

さつま通り: 徳川家康による駿府城拡張の際に、薩摩藩によって築かれたとされる「薩摩土手」の跡を通る道路です。歴史的な背景を感じさせる名称です。
安西通り: 国道362号との重複区間（0.2km）を含む区間の名称です。
つつじ通り: 日吉町駅から日出町交差点までの区間の通称です。沿道にはつつじが植えられているのでしょうか。
久能街道: 静岡県道384号高松日出線との重複区間（0.6km）の名称です。この道は、久能山東照宮へと続く道の一部です。
南幹線: 静岡県道407号静岡草薙清水線との重複区間（2.1km）の名称です。市内を南北に結ぶ重要な幹線道路です。
インター通り: 静岡県道84号中島南安倍線との重複区間（0.4km）の名称です。周辺にインターチェンジがあるのでしょうか。

これらの道路が、水落交差点から日吉町駅までの区間、そして、つつじ通りと久能街道が同じ一辺を形成し、駿府城外堀（北側）沿いの道路（安西通りと水落交差点の間）で六角形を形成しています。

通過する自治体

静岡環状線は、静岡市の以下の区を通過します。

駿河区
葵区

接続道路

この県道は、多くの主要道路と接続しており、市内の交通網において重要な役割を担っています。

静岡県道407号静岡草薙清水線（南安倍三丁目交差点、八幡二丁目交差点）
静岡県道84号中島南安倍線（南安倍三丁目交差点、南安倍交差点）
国道1号（南安倍交差点、日出町交差点）
静岡県道208号藤枝静岡線（弥勒交差点）
国道362号（安西四丁目西交差点、安西四丁目交差点）
静岡県道27号井川湖御幸線（安倍町交差点）
静岡県道67号静岡清水線（水落交差点）
静岡県道384号高松日出線（日出町交差点、八幡二丁目交差点）

沿線の主要施設

環状線沿いには、多くの公共施設や学校、商業施設があります。これらの施設は、地域住民の生活に欠かせないものです。

静岡市立駒形小学校
静岡市立番町小学校
静岡英和女学院中学校・高等学校
駿府城址
静岡市立葵小学校
静岡市中央体育館
静岡市民文化会館
常葉大学附属常葉中学校・高等学校
* しずおか焼津信用金庫本店

まとめ

静岡県道354号静岡環状線は、静岡市中心部の交通を支える重要な環状道路です。複数の愛称を持ち、多くの主要道路と接続することで、市内の交通を円滑にしています。沿線には学校や公共施設も多く、市民生活に深く関わっている道路と言えるでしょう。

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