静岡英和女学院中学校・高等学校

静岡英和女学院中[[学校]]・高等学校

静岡英和女学院中[[学校]]・高等学校は、静岡市葵区に所在する私立の女子中[[学校]]・高等学校（中高一貫校）です。学校法人静岡英和学院が設置しており、キリスト教[[学校教育同盟]]に加盟しています。

沿革

1887年11月26日、私立「静岡女学校」として開校しました。これは静岡県初の女学校であり、創立者は静岡県令の関口隆吉と静岡メソジスト教会牧師の平岩愃保らです。初代校長にはミスM・Jカニングハムが就任しました。

開校当初からの主な出来事は以下の通りです。

1888年：静岡市西草深町に校舎が完成。
1896年：明治29年校舎が完成。
1902年：明治35年校舎が完成し、寄宿舎を整備。
1903年：「静岡英和女学校」に改称し、付属幼稚園を開園。
1909年：付属小学校を開校（1925年閉校）。
1924年：現行の制服を制定。
1926年：昭和元年校舎が完成。
1940年：「静陵高等女学校」に改称。
1944年：明治29年校舎を静岡市西草深町に移築。
1945年：静岡大空襲により明治35年校舎以外を焼失。
1947年：静岡英和女学院中[[学校]]を開校。
1948年：静岡英和女学院高等学校を発足。
1949年：講堂が完成。
1950年：旧英和女学院宣教師館が完成。
1952年：昭和26・27年校舎が完成。
1960年：昭和35年校舎が完成。
1961年：校歌を制定。
1963年：昭和38年校舎が完成。
1966年：静岡英和女学院短期大学を開校。
1969年：明治35年校舎を解体し、楓寮が完成。
1974年：昭和49年校舎が完成。
1982年：体育館が完成。
1999年：新校舎が完成。
2002年：静岡英和学院大学が開校。
2016年：医師、歯科医、薬剤師のコース制を導入。海外貢献を目指すグローバル制、英語以外の言語を学ぶ講座、女性学講座などを開講。学院名を「静岡英和学院」に改称。
2017年：総合型中学入試を実施。
2018年：選択制で英語入試を実施（中学）。
2022年：高校指導要領の改訂に伴い、中学生から高校1年生における定期テストを廃止し、単元ごとの小テストを実施。

歴代校長

創立以来、多くの校長が学校の発展に貢献しました。

1. ミス・マーサ・ジャネット・カニングハム（宣教師）
2. ミス・フランシス・ケイト・モーガン（宣教師）
3. ミス・メリー・エイダ・ロバートソン（宣教師、山梨英和女学校校長、東京女子大学理事長）
4. ミス・マーサ・ジャネット・カニングハム（宣教師）
5. ミス・エリザベス・ヘルバート・アルコーン（宣教師）
6. ミス・マーサ・ジャネット・カニングハム（宣教師）
7. ミス・マイラ・アビー・ビーゼー（宣教師、東洋英和女学院校長）
8. ミス・アリス・エリザ・チンバレーク（宣教師）
9. ミス・マイラ・アビー・ビーゼー（宣教師、東洋英和女学院校長）
10. ミス・オリビア・キャサリン・リンゼー（宣教師）
11. ミス・イザベラ・ガンブラック（宣教師）
12. 室田有
13. 松本卓夫
14. 小川わか
15. 榎本愛子
16. 宗知信
17. 松縄善三郎
18. 冨田多嘉子
19. 近藤康雄
20. 吉田幸一
21. 大橋邦一

歴代校主

1. 佐倉信武（静岡高等英華学校の設立者、創立者関口隆吉の甥）
2. 蜂谷定憲（静岡県尋常師範学校長）
3. 関口隆正（創立者関口隆吉の聟養子）
4. 重野謙造（静岡県尋常師範学校教師）
5. 藤波甚助（静岡英語専門学校創立者）

1902年（明治35年）に校主制は廃止されました。

歴代理事長

1. 清水由松（麻布学園創設メンバー、2代目校長）
2. 廣瀬修造（静岡市会議長、静岡教会幹事長）
3. 長野弥（東洋英和女学院院長）
4. 深町正勝（静岡教会第16代目牧師）
5. 宗知信（静岡英和女学院第18代校長）
6. 辻昭（東海大学短期大学部教授）
7. 花森憲一
8. 石井博文

著名な卒業生

浅野裕子：エッセイスト
岸なみ：編集者、児童文学作家

ヴォーリズ建築

静岡英和女学院昭和元年校舎

静岡英和女学院には、ヴォーリズ建築として知られる美しい建物があります。特に昭和元年校舎（1926年竣工）は、ウイリアム・メレル・ヴォーリズの設計によるもので、当時としては珍しい実験室を備えた校舎でした。白いモルタルの壁と赤い屋根、アーチ型の正面玄関が特徴です。1945年の静岡大空襲で焼失しましたが、1999年に一粒社ヴォーリズ建築事務所によって礼拝堂が再建され、2001年にしずおか市民景観大賞優秀賞を受賞しました。

旧英和女学院宣教師館

1950年に建てられた旧英和女学院宣教師館もヴォーリズ建築で、現在はフランス料理レストランとして利用されています。2016年2月25日には登録有形文化財となりました。

アクセス

しずてつジャストライン大浜麻機線「麻機行き」「麻機北行き」、県立病院高松線「県立総合病院行き」に乗車し、「英和女学院前」停留所から徒歩1分です。

参考図書

静岡英和女学院百年史
飯田, 宏『静岡県英学史』講談社、1967年。
ジャン・W・クランメル『来日メソジスト宣教師事典』教文館、1996年2月25日
東海教区編纂小委員会『東海教区史』日本基督教団東海教区、2003年5月20日

関連項目

東洋英和女学院中学部・高等部：姉妹校
山梨英和中[[学校]]・高等学校：姉妹校
Elmwood School：海外における姉妹校
静岡英和学院大学
静岡英和学院大学短期大学部
静岡県中[[学校]]一覧
静岡県高等学校一覧
旧制中等教育学校の一覧 (静岡県)
旧英和女学院宣教師館

外部リンク

静岡英和女学院中[[学校]]・高等学校
一粒社ヴォーリズ建築事務所　建築作品

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