静岡県道38号掛川大東線

静岡県道38号掛川大東線

静岡県道38号掛川大東線は、静岡県掛川市内を走る主要地方道です。この道路は、旧掛川市と旧大東町を結び、小笠山の東山麓を縫うように走っています。

概要

この県道は、掛川市仁藤町を起点とし、同市浜野を終点とする全長約15kmの道路です。旧掛川市街地と小笠南部地域を結ぶ主要な動脈として機能しており、地域住民の生活や経済活動を支える上で重要な役割を担っています。

路線データ

起点: 静岡県掛川市仁藤町（仁藤交差点、静岡県道37号掛川浜岡線交点）
終点: 静岡県掛川市浜野（浜野東交差点、国道150号交点）

歴史

1993年（平成5年）5月11日、建設省により主要地方道に指定されました。

路線状況

全線にわたって2車線が確保されていますが、掛川市から旧大東町にかけての丘陵地帯を通過するため、起伏の激しい箇所が存在します。かつては道幅が狭く、すれ違いが困難なトンネル（青田隧道、檜坂隧道、岩井寺隧道）が複数存在しましたが、交通量の増加に伴い、新トンネルの建設や切り通しの開削が行われ、道路状況は大幅に改善されました。

旧隧道は現在、生活道路や自転車通学路として利用され、土木学会の「日本の近代土木遺産（改訂版） - 現存する重要な土木構造物2800選」にも選定されています。

また、東海道新幹線掛川駅や東名高速道路掛川ICの開設に伴い交通量がさらに増加したため、バイパス路線である「掛川高瀬線」が建設されました。

重複区間

静岡県道37号掛川浜岡線（掛川市仁藤町・仁藤交差点 - 掛川市塩町・塩町南交差点）
静岡県道69号相良大須賀線（掛川市大坂・大東交番西交差点 - 掛川市大坂）

地理

バイパス路線である掛川高瀬線は、新市合併の最重点事業である南北縦貫道の一部として位置づけられています。大東側は高瀬地内から分岐し、掛川側は静岡県道403号磐田掛川線の結縁寺ICおよび市道上張城西線に接続します。特に、大東・大須賀方面と掛川西部方面を結ぶ短絡路として機能しますが、掛川大東線よりも小笠山寄りを走るため、高低差が大きくなっています。

通過する自治体

掛川市

交差する道路

静岡県道37号掛川浜岡線（掛川市仁藤町・仁藤交差点、起点）
静岡県道37号掛川浜岡線（掛川市塩町・塩町南交差点）
静岡県道403号磐田掛川線（掛川市上張・上張南交差点）
東名高速道路 掛川インターチェンジ（市道を経由）
静岡県道386号小笠掛川線（掛川市上内田・上内田交差点）
静岡県道249号掛川大東大須賀線（掛川市子隣・子隣交差点）
静岡県道79号吉田大東線・静岡県道247号中方千浜線（掛川市小貫・小貫交差点）
静岡県道251号袋井小笠線（掛川市下土方）
静岡県道69号相良大須賀線（掛川市大坂・大東交番西交差点）
静岡県道69号相良大須賀線・静岡県道372号大東相良線（掛川市大坂）
国道150号（掛川市浜野・浜野東交差点、終点）

脚注

特になし

関連項目

静岡県の県道一覧

外部リンク

* 静岡県/交通基盤部

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