静岡県道416号静岡焼津線

静岡県道416号静岡焼津線

概要

静岡県道416号静岡焼津線は、静岡市駿河区から焼津市に至る、海岸沿いを走る一般県道です。通称「大崩海岸」と呼ばれる断崖絶壁に沿って道路が整備されており、その景観の美しさとは裏腹に、落石や崖崩れのリスクが常に付きまといます。そのため、雨量規制による通行止めが頻繁に実施されています。

この道路は、過去に大規模な崖崩れが発生した場所を通っており、その復旧のために海上橋が建設された経緯があります。また、焼津市内の区画整理事業に伴い、一部区間が付け替えられたり、廃道になったりするなど、変化に富んだ歴史を持っています。

路線データ

起点: 静岡市駿河区広野3丁目（国道150号交点）
終点: 焼津市三和（国道150号交点）

歴史

この道路は、かつては「用宗街道」と呼ばれており、旧東海道の安倍川橋が起点でした。しかし、1971年に発生した大規模な崖崩れにより、道路の一部が崩落し、通行不能となりました。この災害をきっかけに、旧道は廃道となり、新たに海上橋が建設されました。この海上橋からは、現在でも旧道の痕跡を見ることができます。

また、静岡市駿河区内の手越原I.C.から広野交差点の間は、かつて国道150号の一部でしたが、焼津バイパスの全通に伴い、2004年に県道416号に編入されました。そのため、起終点ともに国道150号との交差点となっています。

焼津市内では、区画整理事業に伴い、小川交番から道原交差点までの区間が段階的に付け替えられました。2009年には小川交番付近の付替え工事が行われ、2010年と2011年には、旧道の一部が廃道となりました。

さらに、2013年には台風の影響で、當目トンネル付近の道路が陥没し、通行止めとなりました。このため、迂回路として浜当目トンネルが建設され、2017年に開通しました。

2024年7月には、浜当目トンネル付近で再び斜面崩落が発生し、現在（2024年7月時点）は浜当目トンネルを含む一部区間が全面通行止めとなっています。

地理

この県道は、東名高速道路や国道150号が日本坂トンネルを通るのに対し、海岸沿いを走るのが特徴です。終点付近には静岡福祉大学があります。

通過する自治体

静岡県
静岡市（駿河区）
焼津市

接続路線

国道150号（起点・終点）
静岡県道366号用宗停車場丸子線（静岡市用宗2丁目）
静岡県道30号焼津藤枝線・静岡県道81号焼津森線（重複・焼津市本町3丁目交差点）
静岡県道226号高洲和田線（県道416号の終点は、県道226号と国道150号の重複区間）

交差している道路

静岡県道31号焼津榛原線（焼津市本町二丁目交差点）
静岡県道222号上青島焼津線（焼津市焼津五丁目交差点）
小川島田幹線 （焼津市石津）

道路の状況

この道路は、海岸沿いの崖に沿って通っているため、落石や崖崩れのリスクが常にあります。そのため、雨量規制が設けられており、連続雨量が80mmを超えると通行注意、100mmを超えると通行止めとなります。通行の際は、事前に道路状況を確認することが重要です。

その他

この県道は、その景観の美しさから、ドライブコースとしても人気があります。しかし、安全に注意し、最新の道路情報を確認するようにしてください。

脚注

上記の情報は、2024年7月現在のものであり、今後の状況により変更される可能性があります。

関連項目

静岡県の県道一覧

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