静岡県道77号川根寸又峡線

静岡県道77号川根寸又峡線について

静岡県道77号川根寸又峡線は、静岡県島田市を起点とし、榛原郡川根本町に至る主要地方道です。全長約40.5kmのこの道路は、大井川の左岸に沿って走り、美しい自然景観の中を縫うように進みます。沿線には大井川鉄道が並走し、鉄道ファンにとっても魅力的なルートとなっています。

路線概要

この県道の大きな特徴は、その変化に富んだルートです。起点から川根本町奥泉（静岡県道388号接岨峡線との交点）までは、大井川鉄道とほぼ並走しており、鉄道の姿を間近に見ることができます。奥泉より先は、山越えのルートとなり、寸又川沿いを経て終点に至ります。特に、下泉から田代トンネル南側までは国道362号にメインルートを譲っているため、道幅が狭く、運転には注意が必要です。

島田市川根町葛篭（鵜山大橋北側、国道473号交点）から川根本町地名までの区間も県道77号に指定されています。起点から下泉の間は、大井川の対岸を走る国道473号よりも道が整備されており、比較的走りやすい区間です。また、国道362号との重複区間から接岨峡線の交点までの区間も、ほぼ2車線が確保されています。

路線データ

陸上距離: 40.5km
起点: 島田市川根町笹間渡（静岡県道63号藤枝天竜線交点、地名トンネル南側出口）
終点: 榛原郡川根本町（寸又峡温泉）

歴史

この県道は、1993年（平成5年）5月11日に建設省によって、県道本川根川根線と県道千頭停車場寸又峡線を統合する形で、主要地方道に指定されました。その後、1994年（平成6年）4月1日に正式に認定されました。

路線状況

この県道には、以下の重複区間があります。

静岡県道263号春野下泉停車場線（榛原郡川根本町下泉）
国道362号（榛原郡川根本町東藤川柳瀬 - 榛原郡川根本町東藤川小長井：1.6km）

また、沿線には以下の道路施設があります。

道の駅：奥大井音戯の郷（榛原郡川根本町）

地理

この県道が通過する主な自治体は以下の通りです。

島田市
榛原郡川根本町

交差する道路

この県道は、以下の道路と交差しています。

静岡県道63号藤枝天竜線（島田市川根町笹間渡、起点）
静岡県道77号川根寸又峡線 支線（榛原郡川根本町地名）
静岡県道263号春野下泉停車場線（榛原郡川根本町下泉）
国道362号（榛原郡川根本町東藤川）
静岡県道388号接岨峡線（榛原郡川根本町奥泉）

支線

この県道には、以下の支線があります。

国道473号（島田市川根町葛籠）
* 静岡県道77号川根寸又峡線（榛原郡川根本町地名）

観光

この県道は、寸又峡温泉へのアクセス道路としても重要な役割を果たしており、多くの観光客が利用します。沿線には、大井川の雄大な景色や、山間の静かな風景が広がり、ドライブやツーリングを楽しむことができます。また、大井川鉄道のSLが走る姿を眺めることもでき、鉄道ファンにも人気のルートです。

注意点

一部区間では道幅が狭く、カーブが多い箇所もあるため、運転には十分な注意が必要です。特に、大型車での通行は困難な場合があるため、事前に道路状況を確認することをおすすめします。

この道路は、地域住民の生活を支えるとともに、観光客にとっても魅力的なルートとなっています。大井川の自然を満喫しながら、安全運転でドライブを楽しんでください。

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