静岡県道80号熱海大仁線

静岡県道80号熱海大仁線について

静岡県道80号熱海大仁線は、静岡県熱海市から伊豆市に至る主要地方道です。熱海市と中伊豆地域を直接結ぶ唯一の県道であり、山伏峠を越えるルートとなっています。

概要

この県道は、熱海市側の坂道は急峻である一方、伊豆の国市側の坂道は比較的緩やかであるという特徴があります。かつては道路状況が悪く、特に大型車の通行が困難でしたが、近年、道路改良が進み、通行の利便性が向上しました。

起点となる熱海市下多賀から、一部区間は往復2車線の道路として整備されていますが、その多くは以前、市道として整備されていた道です。以前の県道は、現在のルートと並行しており、一部区間は乗用車がやっと通れるほどの狭い道幅でした。一方で、市道は伊東線との交差点で立体交差が拡幅されるなど、県道のバイパス、迂回路としての役割を果たしていました。そのため、当時の標識では市道を通行することが推奨されていました。

しかし、カーナビゲーションシステムでは県道が優先的に案内されるため、観光客の自家用車や大型車が狭い旧県道に進入し、通行が困難になるという問題が発生していました。そこで、静岡県と熱海市の協議の結果、2018年4月1日付けで、この区間の県道と市道を入れ替える形で相互に移管を行い、市道として整備された道路が正式な県道熱海大仁線のルートとなりました。ただし、2018年8月現在でも、一部のインターネット地図では、移管前の情報が掲載されている場合があります。

上記以外の区間についても、静岡県道19号伊東大仁線との交差点まで拡幅工事が完了し、市道と合わせて伊豆の国市まで大型車でも通り抜けができる程度に整備されています。

路線データ

起点: 熱海市下多賀（下多賀交差点、国道135号交点）
終点: 伊豆市瓜生野（国道136号交点、大仁橋）

歴史

1993年5月11日：建設省により、県道下多賀大仁線と県道修善寺大仁停車場線の一部が、熱海大仁線として主要地方道に指定される。
1994年4月1日：認定。

地理

通過する自治体

熱海市
伊豆の国市
伊豆市

交差する道路

国道135号（熱海市下多賀・下多賀交差点、起点）
伊豆スカイライン 山伏峠IC（伊豆の国市浮橋）
静岡県道135号田原野函南停車場線（伊豆の国市浮橋）
静岡県道19号伊東大仁線（伊豆の国市田原野）
静岡県道400号大仁停車場線（伊豆の国市大仁）
国道136号（伊豆市瓜生野、終点）

関連事項

静岡県の県道一覧

この県道は、熱海と伊豆地域を結ぶ重要な道路であり、地域の観光や物流を支える上で重要な役割を果たしています。道路状況の改善により、より多くの人々が利用しやすくなりました。

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