鞍馬 (空母)

鞍馬（くらま）: 大日本帝国海軍の計画艦

鞍馬（くらま）は、大日本帝国海軍が建造を予定していた雲龍型航空母艦です。この艦名は、京都府北部の鞍馬山に由来しています。実際には海軍省の正式な命名は存在せず、鞍馬という名前はあくまでも艦名候補の一つであり、他には開聞（かいもん）が存在しました。鞍馬の建造は、戦局の悪化により中止されました。

建造計画について

鞍馬は、1942年に策定された改⑤計画に基づいて建造が計画された、雲龍型航空母艦の7番艦です。艦の仮の名称は第5008号艦で、主要な建造所は三菱長崎造船所として定められました。建造は1943年の11月に開始され、1945年の12月に竣工される予定でした。しかし、1944年5月5日に建造線表が改訂されたことにより、鞍馬の建造は取りやめとなりました。

同型艦の一部

雲龍型航空母艦には、多くの同型艦が存在し、以下のような艦が含まれます:

• - 雲龍
• - 天城 [III]
• - 葛城 [II]
• - 笠置 [II]
• - 阿蘇 [II]
• - 生駒 [II]
• - 5008号艦（鞍馬または開聞）

特に5008号艦は、建造が中止されたため実際には存在しませんが、計画上では重要な位置を占めていました。これらの艦は、時代の海戦において空母戦力を強化することを目的としていました。

参考文献

鞍馬に関する詳細な情報は、いくつかの書籍や資料で確認できます。特に以下の参考文献は有益です:

• - 片桐大自による『聯合艦隊軍艦銘銘伝』（光人社、1993年）
• - 雑誌「丸」編集部の『写真 日本の軍艦 第3巻 空母I』（光人社、1989年）
• - 世界の艦船の特集号（海人社、1968年）
• - 戦史叢書第88巻『海軍軍戦備(2) -開戦以後-』（朝雲新聞社、1975年）

関連項目

鞍馬に関連する情報は、以下の項目からも知ることができます:

• - 大日本帝国海軍艦艇一覧
• - 初代鞍馬にあたる鞍馬 (巡洋戦艦)
• - 護衛艦に関する情報（くらま）

まとめ

鞍馬は、歴史的な背景の中で計画された海軍艦艇の一つであり、その建造は最終的に現実のものとなりませんでしたが、雲龍型航空母艦の設計には影響を与えており、その存在は今なお多くの人々によって記憶されています。

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