韓基周

韓基周（ハン・キジュ）について

韓基周は、1987年4月29日に大韓民国の光州広域市で生まれた元プロ野球選手で、ポジションは投手です。右投げ右打ちの選手であり、特に彼の速球は注目を集めました。2008年の北京オリンピックでは、韓国代表として金メダルを手にするなど、その実力を国内外に示しました。

経歴

高校時代と入団

光州広域市の東成高等学校在学中に、彼は時速150kmを超える速球を投げる投手として有名になりました。この才能が評価され、2005年の1次ドラフトで起亜タイガースに指名され、契約金10億ウォン（当時のレートで約1億500万円）という破格の条件でプロ入りを果たしました。この契約金は球団史上最高額で、彼に対する大きな期待を示しています。

起亜タイガースでの成長

プロ入り当初は先発投手としてプレーしましたが、制球力の課題に直面し、2軍に落ちる時期もありました。しかし、夏以降にリリーフ投手として起用されるようになり、その後の2007年にはストッパーとして20セーブを記録。以降、抑えの役割に定着し、2年間で51セーブを挙げました。

北京オリンピック

彼の抑えとしての実績は評価され、2008年の北京オリンピックでは韓国代表に選ばれました。当初は抑えの役割を与えられましたが、アメリカとの初戦では登板したものの結果を残せず、逆転を許してしまいました。日本戦でも苦戦し、連続で救援に失敗したことで印象が悪化し、韓国では「サスペンス作家」というニックネームがつきました。それでも、オリンピックでは金メダルを獲得し、本人は兵役の免除を得ることとなります。

WBCとその後

オリンピックの不振が影響し、第2回WBCの選考では最初のエントリーには外れたものの、予備メンバーには選出されました。しかし、最終的には出場には至らず、2009年のシーズンも苦戦し、怪我の影響で2軍生活が続きました。オフにはトミー・ジョン手術を受け、2010年はほぼリハビリに費やすことになります。

復活と移籍

2011年7月、ようやく1軍登板を果たし、セーブを記録。2015年には再び一軍での出場を果たし、2016年には先発投手としても起用され、4勝を挙げる成功を収めました。しかし、2017年にはまたも1軍登板がなく、2018年に三星ライオンズへトレード移籍しました。最終的には2019年に現役を引退することとなりました。

プレースタイルと個性

彼は速球を投げる選手として知られていますが、時にはその威力が発揮できない場面も見られ、これがしばしば救援に失敗する原因ともなりました。また、パーマのヘアスタイルと眼鏡の姿が特徴的で、地元ファンからも親しまれています。

詳細情報

韓基周は背番号を何度か変更しており、2006年から2011年までの背番号10から、2012年には52、2013年から2014年には17を着用していました。彼の経歴は多くの若手選手にとっての手本となり、野球界での存在感を示しました。

もう一度検索