音楽は素晴らしいものだ

キンモクセイのファーストアルバム『音楽は素晴らしいものだ』は、2002年7月3日にBMGファンハウス（現アリオラジャパン）からリリースされました。このアルバムは、同日に発売された4枚目のシングル『さらば』と同時にリリースされ、バンドにとって非常に重要な作品となりました。

アルバムの帯には「花咲け! ぼくらの愛唱歌集（ポピュラーミュージック） 公式発表アルバム第1弾!!」というキャッチーなコピーが記されており、彼らの音楽に対する情熱が伝わってきます。特に、シングル『二人のアカボシ』が収録されていることや、アルバムとしての売り上げが自己最高を記録したことは、この作品が多くのファンに支持された証拠と言えるでしょう。

発売前にはCCCD（コピーコントロールCD）でのリリースが告知されていましたが、実際には通常のCDで発売されました。これは、最終的にBMGファンハウス（後のBMG JAPAN）がCCCDをリリースしなかったためです。

アルバムには、全13曲が収録されており、そのほとんどがメンバーの伊藤俊吾によって作詞・作曲されています。編曲はキンモクセイのメンバーが中心となり、佐橋佳幸や澤近泰輔などのアレンジャーも参加しています。

収録曲は以下の通りです。

1. 手の鳴る方へ
2. 目隠しの街
3. 二人のアカボシ
4. ゆびわ (newrecordings)
5. 七色の風
6. しあわせ
7. 追い風マークII
8. 僕の行方 (ストリングスは素晴らしいものだVersion)
9. 密室
10. ぽっかぽか
11. 少年の頃の想い出
12. さらば

これらの楽曲は、キンモクセイの多彩な音楽性を反映しており、ポップなメロディーから切ないバラードまで、幅広いジャンルの音楽を楽しむことができます。特に「二人のアカボシ」や「七色の風」はシングルとしても人気が高く、アルバムの魅力を一層引き立てています。

参加ミュージシャンには、キンモクセイのメンバーに加え、柴田俊文（Keyboards）、浜口茂外也（Percussion）、後藤勇一郎ストリングス、三沢またろう（Percussion）、金原千恵子ストリングス、朝川朋之（Harp）など、豪華なメンバーが名を連ねています。

また、アルバムのラストを飾る「さらば」は、テレビアニメ『あたしンち』の初代オープニングテーマとしても使用され、幅広い層に知られています。

『音楽は素晴らしいものだ』は、キンモクセイの音楽的才能が詰まった作品であり、彼らのファンだけでなく、多くの音楽ファンにおすすめできるアルバムです。彼らの音楽の魅力を再発見するきっかけとなるでしょう。

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