音楽出版社 (企業)

株式会社音楽出版社の紹介



株式会社音楽出版社は東京都千代田区本社を構える、日本を代表する音楽専門出版社です。1984年6月1日に設立され、その翌年の1985年には音楽雑誌『CDジャーナル』を創刊しました。この雑誌は、音楽CDの誕生とともに歩み始め、音楽愛好者にとって欠かせない情報源となりました。

歴史と背景



1982年は音楽CDの元年であり、世界で初めての音楽CDプレーヤーとソフトが同年10月に登場しました。これにより1980年代後半、アナログレコードから音楽CDへと急激に移行し、CDの販売がLPを上回る結果となりました。この「CD時代」を迎え、様々な音楽CDを特集する音楽雑誌が登場しましたが、その中でも『CDジャーナル』は先駆的な存在として注目されました。

1986年には角川書店から『CDでーた』が創刊されましたが、最終的には廃刊となりました。

音楽業界の変遷と雑誌の役割



2000年代に入るとインターネットが普及し始め、YouTubeなどの動画配信サイトやサブスクリプション型音楽配信サービスの普及により、CDの売上が減少する時代が訪れました。このような変化は音楽業界全体に影響を及ぼし、音楽雑誌もまた厳しい局面を迎えました。音楽出版社も当初の雑誌中心の業態から、ウェブコンテンツに注力するように方向を変えてきましたが、『CDジャーナル』は依然として刊行を続けています。

月刊から季刊へ



『CDジャーナル』は創刊以来月刊で発行されていましたが、2019年からは発行頻度を季刊に変更しました。これに伴い、ほぼすべての連載も終了しましたが、春・夏・秋・冬の四季に合わせて年四回の発行を続けています。各号の発売日は毎年20日となっています。

事業内容



株式会社音楽出版社およびその子会社である株式会社シーディージャーナルは、多様な音楽関連サービスを提供しています。

音楽に関する豊富なカタログとデータを提供しています。

  • - CD&ビジュアル情報検索システム「HY-SFY」の制作・提供
音楽情報の容易な検索が可能なシステムを開発しています。

  • - 『CDジャーナル』と『CDジャーナルムック』の編集・発行
定期刊行物を通じて、最新の音楽情報を発信しています。

「CDJournal WEB」と「歌謡曲リミテッドWEB」を運営し、デジタル上でも情報を提供しています。

音楽情報を広めるためのフリーペーパーも手がけています。

まとめ



株式会社音楽出版社と株式会社シーディージャーナルは、音楽業界の様々な変化に柔軟に対応しつつ、音楽ファンに向けた情報の発信を行っています。音楽雑誌『CDジャーナル』や関連サイトを通じて、今後も多くの人々に音楽の魅力を届けていくことでしょう。

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