響 (ウイスキー)

響 - サントリーが誇る国産ブレンデッドウイスキー



サントリーが製造・販売する「響」は、日本洋酒酒造組合の定めるジャパニーズウイスキーの表示基準を満たした純国産ブレンデッドウイスキーです。1989年、サントリー創業90周年を記念して「響17年」が誕生し、以来、国産ブレンデッドウイスキーの最高峰として高い評価を獲得しています。

ブラームスの交響曲からインスパイアされた複雑な風味



「響」シリーズは、ブラームスの交響曲第1番第4楽章をイメージして作られました。30種類以上の熟成モルト原と数種類の熟成グレーンを丁寧にブレンドすることで、複雑で奥深い味わいを生み出しています。ラベルに書かれた「響」の文字は、書家の荻野丹雪氏による揮毫です。

多様なラインナップと高い評価



「響」シリーズには、様々な銘柄が存在します。熟成年数の異なる「響12年」「響17年」「響21年」「響30年」に加え、熟成年数を表記しない「響ジャパニーズハーモニー」「響ブレンダーズチョイス」など、幅広い選択肢が用意されています。特に、熟成年数の長いものは、700mlボトルで数万円を超える価格で取引されることも珍しくありません。

数々の受賞歴



「響」シリーズは、国内外で数々の賞を受賞しています。代表的な受賞歴として、ISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)、SWSC(サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション)、IWSC(インターナショナル ワイン アンド スピリッツ コンペティション)、WWA(ワールド・ウイスキー・アワード)などで、金賞や最高賞を受賞しています。特に「響30年」は、ISCで何度も最高賞を受賞しており、その卓越した品質が世界的に認められています。

各銘柄の特徴



響ジャパニーズハーモニー: ノンエイジながら平均10年の熟成原を使用。エントリーモデルとして親しまれています。免税店限定の「マスターズセレクト」もあります。
響ブレンダーズチョイス: 平均15年の熟成原を使用するプレミアム・ノンエイジタイプ。ワインカスク熟成原を使用し、複雑な風味を持っています。国内業務市場専売商品です。
響ブロッサムハーモニー: 桜樽で後熟させた原をブレンドした数量限定の贈答用商品です。
響12年: (販売終了) モルト、グレーンに加え、梅樽熟成モルトを使用。
響17年: (販売終了) ミズナラ樽を中心に熟成された30種類以上のモルトとグレーンをブレンド。
響21年: 山崎ホワイトオーク、ミズナラ、シェリー樽原を中心に、21年以上の熟成モルトとグレーンをブレンド。伊勢志摩サミットでも提供されました。
響30年: 山崎ホワイトオークを中心に30年以上熟成されたモルトとグレーンをブレンドしたフラッグシップ商品。カガミクリスタル製のボトルを使用し、年間2000本限定生産です。
響35年: (販売終了) インターネット限定販売。十四代井田柿右衛門氏製作の器を使用。
響ディープハーモニー: (限定商品) 響17年をベースに、赤ワイン樽熟成の白州モルトとシェリー樽熟成の知多グレーンをブレンド。
響メロウハーモニー: (限定商品) 響17年をベースに、30年以上の熟成山崎モルトと知多グレーンをブレンド。
* 響50.5: (販売終了) 17年以上の熟成モルトとグレーンをブレンドし、冷却濾過や加水を行わない原を、50.5度でボトリング。

まとめ



「響」は、その複雑な風味と高い品質、そして数々の受賞歴によって、世界中のウイスキー愛好家から高い評価を得ている、日本を代表するブレンデッドウイスキーです。それぞれの銘柄が持つ個性的な味わいを、ぜひご堪能ください。

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