カガミクリスタル

カガミクリスタル株式会社：日本のクリスタルガラスを代表する企業

カガミクリスタル株式会社は、日本のクリスタルガラス製造におけるリーディングカンパニーです。茨城県龍ケ崎市に本社工場を構え、250以上の日本大使館や領事館で公式に使用されるなど、その高い品質と伝統は国内外で広く認められています。

創業から現在まで：歴史と技術の継承

昭和9年(1934年)、南満州鉄道のガラス工場で経験を積んだ各務鑛三氏によって、大倉陶園の後援を得て創業されました。東京市蒲田区で「各務クリスタル製作所」としてスタートした同社は、日本初のクリスタルガラス専門工場として歴史にその名を刻みます。

創業以来、皇室御用達として数々の品々を納めてきました。昭和18年(1943年)には東久邇宮に調度品を納め、以降、皇室御用達として、数々の重要な機会にクリスタル製品を提供し続けています。東宮御所や吹上御所の新築、日本迎賓館への納入など、重要な国賓をもてなす場にもその輝きを放ち、日本の歴史と文化を象徴する存在となっています。

昭和40年代からは時計業界や電子業界にも進出し、クリスタルガラスの技術を多様な分野へと展開。時代の変化に柔軟に対応しながら、常に新たな挑戦を続けています。

平成2年(1990年)には、本社と工場を茨城県龍ケ崎市に移転、さらに生産能力の向上を図ります。現在では、ガラス食器だけでなく、花瓶、灰皿、江戸切子、オブジェ、オーダーメイド品、さらにはウイスキー瓶や香水瓶といった幅広い製品を製造しています。

各務鑛三氏の技術：グラヴィール工法

カガミクリスタル社の技術の礎を築いたのは、創業者である各務鑛三氏の卓越した技にあります。氏はドイツに留学し、研鑽を積んだのち、帰国。その技術は、特にグラヴィール（エングレービング）工法に顕著に表れています。繊細で緻密な彫刻技術は、カガミクリスタルの製品に独特の風格と高級感を与え、世界中の人々を魅了し続けています。

未来への展望：伝統と革新の融合

カガミクリスタル株式会社は、単なるガラス製品メーカーではありません。創業以来培ってきた伝統技術と、常に新しい技術やデザインへの挑戦を融合させ、日本のクリスタルガラス業界を牽引する存在です。これからも、その卓越した技術と、日本の伝統文化を世界に発信し続けることでしょう。

事業所

本社・工場・本社ショップ：茨城県龍ケ崎市向陽台4丁目5番地
営業部 営業グループ：東京都中央区銀座七丁目2番22号 銀座同和ビル8階
銀座ショップ：東京都中央区銀座六丁目2番1号 Daiwa銀座ビル1階
パレスショップ：東京都千代田区丸の内一丁目1番1号 パレスホテル東京 地下1階

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