須本光希

須本光希（すもと みつき）について

須本光希（Mitsuki Sumoto）は、2001年2月4日に生まれた日本の元フィギュアスケート選手です。彼は大阪府泉大津市の出身で、AB型の血液型を持っています。彼のキャリアには数々の成果があり、2017年には全日本ジュニア選手権で優勝し、同年のジュニアグランプリファイナルでは第三位に輝きました。

人物としての背景

須本は4歳の時にスケートを始め、その後、多くの仲間に恵まれました。当時のリンクメイトには友野一希、山本草太、NMB48の川上千尋などがいました。彼がフィギュアスケートに本格的に取り組むきっかけとなったのは、2012年の世界選手権男子フリーでの羽生結弦の演技です。「ロミオとジュリエット」を観たことが、彼の心に火を灯しました。羽生選手のプログラムはほとんどコピーできるほどに印象深かったと語っています。

同じリンクにいた友野や田中刑事、町田樹などの実力者たちの練習を見て、さらなるモチベーションが高まったことも明らかにしています。2021年12月からはスポーツギフティングサービス「Unlim」に参加し、活動を広げました。

キャリアの軌跡

須本は大西勝敬に師事しながら成長していきました。ノービス時代には全日本ノービス選手権で最高8位という成績を残したものの、2015-16シーズンに初めて出場した国際大会・アジアフィギュア杯で優勝しました。その後、ISUジュニアグランプリシリーズにも参戦し、コロラドスプリングスで開催された大会に出場、全日本選手権にも初めて参加しました。

2016-17シーズンでは、ジュニアグランプリシリーズでB.シュベルター杯で3位を獲得しました。また、全日本ジュニア選手権では3位となり、さらなる飛躍を遂げました。2017-18シーズンに全日本ジュニア選手権で優勝した後、ジュニアグランプリシリーズのリガ杯でも優勝し、ジュニアグランプリファイナルに進出する快挙を成し遂げました。全日本選手権でも6位という高評価を受け、世界ジュニア選手権ではショートプログラムで3位を記録しましたが、フリースケーティングでは怪我の影響で低迷し最終的に9位となりました。

その後も須本の活躍は続きますが、2019-20シーズンにはシニアクラスに移行し、ISUチャレンジャーシリーズのネペラメモリアルで5位を記録しました。しかし、新型コロナウイルスの影響でプランタン杯への出場が中止となってしまいました。

2020-21シーズン以降は長光歌子、本田武史、吉野晃平の指導を受けることになりますが、体調不良や練習環境の変化などの厳しい状況に直面しました。そして2021-22シーズンでは福岡県飯塚市に拠点を移し、さらにサポートを受けることになったのです。最終的には2022-23シーズンに選手活動を終えることを決意し、大阪で行われた全日本選手権を24位で終えました。その後、学生氷上競技選手権大会が須本の最後の競技会となりますが、彼は今後も氷上に関わり続けたい意向を示しています。

演技と技術

須本の演技は、スピードに支えられた滑らかなスケーティングが特徴的であり、流れが途切れないスタイルが持ち味です。4回転ジャンプは試合で成し遂げたことはありませんが、質の高いコンビネーションジャンプや、挑戦に応じた実施構成が彼の強みとなっています。特に美しいスプレッドイーグルは彼の見せ場のひとつです。また、エキシビションプログラムの振付は多く自ら手掛けてきました。

須本光希は、その若さでありながら多くの成果を重ねてきたフィギュアスケーターであり、彼の思い出深い演技と努力は、これからも語り継がれることでしょう。

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