須波駅

須波駅について

須波駅（すなみえき）は、広島県三原市須波一丁目にある西日本旅客鉄道（JR西日本）の呉線に所属する駅です。駅番号はJR-Y30で、地域内の交通の要所として機能しています。

歴史

須波駅の歴史は1930年にさかのぼります。この年の3月19日に、当駅は鉄道省の三呉線の終着駅として開設されました。当初は三原駅から当駅までの区間のみが開通していましたが、翌年の1931年4月28日には安芸幸崎駅までの延伸に伴い、途中駅としての役割も始まりました。1935年には、三原駅から海田市駅間が全通し、呉線の一部となることで路線名も変更されました。

その後、1987年に国鉄が分割された際にJR西日本の駅となり、1995年には運営が広島支社から三原地域鉄道部に移りました。近年では、ダイヤ改正により一部の快速列車が停車したり、ICカード「ICOCA」の導入が進むなど、時代とともに駅の機能も進化しています。

駅構造

須波駅は相対式ホームが2面2線あり、列車の交換が可能な地上駅です。駅のホーム自体は築堤の上に設置されており、それぞれの出入口が独立しています。下りホームには呉寄りと三原寄りの2か所、上りホームには1か所の出入口があります。駅舎内には列車接近を知らせる装置も設置されていますが、現在は無人駅として運営されており、ICOCAカードが利用可能です。

駅の利用状況

近年の須波駅の利用状況を見てみると、呉線の中では最も乗車人員が少ない駅となっています。特に最近のデータでは、1日の平均乗車人員も低下傾向にあり、地域住民の利用に依存しています。当駅周辺には商業施設は少なく、交通利用者からの便は限られている傾向があります。

駅周辺の施設

駅の近くには広島県道211号須波停車場線があり、国道185号までのアクセスが約100メートルと便利です。さらに、三原須波郵便局や三原市立須波小学校も近隣に存在し、地域の生活基盤の一部となっています。バスの利用も可能で、芸陽バスの須波駅前バス停からは三原や竹原方面への路線が運行されています。

また、須波港までは南へ約1.2キロと近く、向田港や沢港行きのフェリーが接続しています。すなみ海浜公園やみはらし温泉といった観光地へ訪れる際にも便利な立地です。

隣接駅

須波駅の隣には呉線の三原駅（JR-Y31）と安芸幸崎駅（JR-Y29）があります。これらの駅との連携により、呉線沿線の探索や交通アクセスの便が改善されています。旅行や日常の利用にあたって、須波駅は重要な位置づけを持つ駅となっています。

まとめ

このように、須波駅は設立から90年以上の歴史があるものの、無人駅として簡素化された運営がなされています。それにもかかわらず、地域の核としての役割を果たす駅であり、その存在価値は依然として高いと言えます。

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