須藤聡明

須藤 聡明のプロゴルファーとしての軌跡

須藤 聡明（すどう としあき、1955年9月6日生まれ）は、茨城県に生まれたプロゴルファーで、多くの大会での経験を持つ選手です。彼のゴルフキャリアは、茨城県取手市の高校時代に始まりました。高校在学中は野球部に所属し、同じく将来プロゴルファーとなる青柳公也とチームメイトでした。1972年春と1973年夏には甲子園に出場し、特に1973年の夏の大会では、遊撃手として活躍し、5打数2安打を記録しました。

高校卒業後、須藤は野球からゴルフへと転身しました。彼がその道を選んだきっかけは、当時人気のあったゴルファー尾崎将司に憧れたからです。プロゴルファーになることを目指して神奈川県の鎌倉カントリークラブで修業を開始し、2年後に千葉県銚子カントリークラブに移って6年間のトレーニングを積みました。

1981年、須藤は6度目の挑戦でようやくプロテストに合格しました。翌年、1982年には美津濃プロ新人戦でデビューを果たします。彼のプロキャリアの中で目立つのは、1984年の茨城オープンでのパフォーマンスです。この大会では初日を69で終え、最終日には4位タイに入る健闘を見せました。

その後の1988年のCITICORP OPENでは最終日に68を記録し、上位に進出。また、広島オープンでは初日から好調で、65の好スコアで首位に立ちました。1990年には日本プロマッチプレーに初出場し、波乱の展開を生むプレーを見せます。1回戦では中村通を破り、2回戦でも尾崎健夫と対戦。最終ホールでの接戦の末、準々決勝に進みましたが、最終的に倉本昌弘に惜しくも敗れました。

このように、須藤は数々の大会で成果を上げ続けました。中でも1994年のJCBクラシック仙台では、3日目に68を記録して中嶋常幸との対戦で勝利を収め、最終日では倉本と回るなど圧巻のプレーを記録しました。2003年のNST新潟オープンが彼のレギュラーツアーでの最終戦となり、2004年にはチャレンジツアーから引退しました。

シニアツアーのキャリアは2005年から始まりましたが、初年度はシニア選手登録を見送ったため、レギュラーツアーのQTに注力しました。予選に挑戦し、50歳の誕生日にエントリーした日本シニアオープンでは、好スタートを切り、最終日には健闘を見せました。その後、シニアツアーをフル大会出場し、成績を維持しながらシード権を獲得しました。

須藤聡明の主な優勝歴には、1989年のアコムダブルスがあります。彼は特異な経歴と多様な経験を持つ選手であり、長年にわたる現役生活を通じて多くのファンから支持を集めてきました。ゴルフ界における彼の存在は、今後も後輩たちに影響を与えることでしょう。

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