須藤隆仙

須藤隆仙

須藤隆仙（すどう りゅうせん）は、1929年11月28日に北海道上磯町（現在の北斗市）で生まれ、2018年12月12日に肺炎のため89歳で亡くなった、浄土宗の僧侶、歴史家、民俗学者、宗教学者です。

生涯

大正大学仏教学部を卒業後、中外日報函館支局長などを経て、函館市にある称名寺の住職を務めました。その傍ら、南北海道の歴史研究に情熱を注ぎ、数多くの著作を発表しました。彼の研究は、地域文化の掘り起こしと、歴史への深い洞察に根ざしており、学術界だけでなく地域社会にも大きな影響を与えました。

業績

須藤隆仙は、仏教に関する深い知識と、歴史、民俗学への幅広い関心を基に、多岐にわたるテーマで著作活動を行いました。特に、北海道の歴史や文化、宗教に関する研究は高く評価されています。

主な著書としては、以下のようなものがあります。

『北海道と宗教人』（1965年）
『日本仏教の北限』（1966年）
『函館のおいたち』（1968年）
『えぞ切支丹史』（1969年）
『北の夜話 道南伝説の旅』（1970年）
『南北海道を中心とする伝説考』（1970年）
『北海道の伝説』（1971年）
『経典の知識100』（1978年）
『函館の歴史』（1980年）
『道南意外史』（1982年）
『仏教故事名言辞典』（1982年）
『宗教人石川啄木』（1986年）
『高田屋嘉兵衛 日露交渉の先駆者』（1989年）
『青函文化史 初めて綴られた日本北辺の文化動向』（1992年）
『仏教用語事典』（1993年）
『極楽浄土 生も死も悦べる世界』（1994年）
『仏教ことわざ事典』（1995年）
『仏教四文字熟語辞典』（1998年）
『世界宗教用語大事典』（2004年）
『仏教名言名句事典』（2008年）
『箱館開港物語』（2009年）
『中世史の中の函館 合同公開講座函館学2009』（2010年）

また、共編著として、

『写真集明治大正昭和函館 ふるさとの想い出5』（1978年）
『函館の1000年 写真図説』（1982年）
『箱館戦争のすべて』（1984年）
『箱館戦争史料集』（1996年）
* 『高田屋嘉兵衛のすべて』（2008年）

などがあります。

これらの著作を通して、須藤隆仙は、北海道の歴史、文化、宗教に関する知識を広め、地域文化の振興に大きく貢献しました。彼の研究は、現在も多くの人々に参考にされ、その功績は永く記憶されることでしょう。

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