須貝等

須貝等

須貝等（すがい ひとし、1962年12月29日 - ）は、北海道古平町出身の日本の柔道家。

経歴

中学生時代に柔道を始めた須貝は、東海大四高に進学後、個人戦および団体戦で全国優勝を経験。東海大学に進学後も、怪我に苦しみながらも克服し、数々の大会で目覚ましい活躍を見せた。

新日本製鐵に入社した1985年、世界選手権に初出場。それまで日本選手がメダルを獲得したことのなかった95キロ級において、決勝でオリンピックチャンピオンである地元韓国の河亨柱（ハ・ヒョンジュ）を見事な体落で破り、オール一本勝ちで優勝を飾るという快挙を成し遂げた。

翌1986年のアジア大会では2位に終わったものの、1987年の世界選手権では、2回戦でブラジルのアウレリオ・ミゲルに苦戦した以外は順当に勝ち進み、見事2連覇を達成した。

しかし、金メダルが期待された1988年のソウルオリンピックでは、フランスのステファン・トレノーの前に本来の柔道ができず、2回戦で早々に敗退。翌1989年の世界選手権でも2回戦で再びトレノーと対戦し、敗れて3連覇を逃した。1990年に現役を引退。

世界を舞台に柔道競技に打ち込み、柔道の普及に尽力してきた経験を生かし、2014年2月には柔道衣販売会社であるDEFIER CO.,LTD.を設立。「武道を世界へ」という理念を掲げ、日本の伝統を重んじるSABURAUプロジェクトを始動。糸選びから刺し方、織り方、染め方に至るまで徹底的にこだわった柔道衣の製作や、刺し子を施した商品開発に全力を注いでいる。

2019年8月には、DEFIER CO.,LTDの本社を札幌中央区円山に移転。刺し子製品や柔道衣を販売するショールーム『Atelier Saburau』を設け、新たな展開を見せている。

主な戦績

1980年 - インターハイ 軽重量級 優勝
1984年 - 正力国際 95キロ級 優勝
1985年 - 正力国際 95キロ級 優勝
1985年 - 講道館杯 95キロ級 優勝
1985年 - 体重別 95キロ級 優勝
1985年 - 世界柔道選手権大会 95キロ級 優勝
1986年 - 講道館杯 95キロ級 優勝
1986年 - アジア大会柔道競技 95キロ級 2位
1986年 - 嘉納杯 95キロ級 優勝
1987年 - 体重別 95キロ級 優勝
1987年 - 世界柔道選手権大会 95キロ級 優勝
1988年 - 講道館杯 95キロ級 優勝
1989年 - 体重別 95キロ級 優勝

外部リンク

須貝等 - JudoInside.com のプロフィール（英語）

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