古平町

古平町（ふるびらちょう）

概要

古平町は、北海道後志総合振興局に属し、古平郡を構成する町です。積丹半島の北東部に位置し、豊かな自然と歴史を持つ地域です。町名の由来はアイヌ語にあり、「フレピラ（赤い崖）」や「フルピラ（丘の崖）」など、地形にちなんだ諸説が存在します。

地理

町の中心を古平川が流れ、その流域が町域の大部分を占めています。古平川河口付近には中心市街地が形成され、良港として機能しています。海岸線は断崖が多く、奇岩が点在する景勝地です。

主な山:
丸山
天狗岳
稲倉石山
八内岳

主な河川:
古平川
番ノ沢
沖村沢

歴史

江戸時代初期からニシン漁で栄え、古平場所が設置されました。明治時代には開拓使出張所が置かれ、東積丹地域の中心地として発展しました。しかし、ニシン漁の衰退とともに人口が減少しました。

沿革

1606年（慶長11年）：ニシン漁場が置かれる。
1862年（文久元年）：禅源寺が建立される。
1869年（明治2年）：開拓使古平出張所が設置される。
1902年（明治35年）：古平町が発足。
1907年（明治40年）：一級町村制を施行。
1949年（昭和24年）：古平大火が発生。
1996年（平成8年）：ふるびら温泉が開湯。
2022年（令和4年）：町役場が複合施設「かなえーる」に移転。

行政

歴代の町長が町の発展に尽力してきました。

経済

産業

漁業、水産加工、農業が盛んです。特に、たらこやイチゴの栽培に力を入れています。

農協・漁協

新おたる農業協同組合（JA新おたる）積丹事業所
東しゃこたん漁業協同組合

金融機関

北海道信用金庫古平支店

郵便局

古平郵便局

宅配便

ヤマト運輸：札幌主管支店仁木古平センター
佐川急便：小樽営業所
日本通運：小樽支店

公共機関

余市警察署古平駐在所

地域

人口は減少傾向にありますが、地域コミュニティは維持されています。

教育

町内には小学校と中学校がそれぞれ1校ずつあります。
古平町立古平中学校
古平町立古平小学校

かつては北海道古平高等学校がありましたが、2012年に閉校しました。

交通

鉄道

町内には鉄道路線はありません。最寄りの駅は函館本線余市駅です。

バス

北海道中央バスが運行。
小樽市、余市町、古平町、積丹町を結ぶ路線。
高速しゃこたん号が札幌市と積丹町を結ぶ。
コミュニティバスが温泉前と海のまちクリニック前間を運行。

道路

国道229号が町内を通過します。
北海道道569号蕨台古平線、北海道道998号古平神恵内線も利用できます。
豊浜トンネルでの岩盤崩落事故の慰霊碑が、古平町側の入り口付近にあります。

名所・旧跡・観光スポット・祭事・催事

文化財

琴平神社祭典神輿渡御行列
吉田一穂生誕百年記念碑「白鳥古丹」
水見悠々子碑
高野素十句碑
今中素友歌碑・筆塚
野村泊月句碑
吉田一穂詩碑「魚歌」
吉田一穂詩碑「鎮魂歌」

観光

家族旅行村：キャンプ場や宿泊施設があります。
セタカムイ岩：アイヌの伝説が残る奇岩です。
観音滝：古平川の支流にある滝です。
たらつり節全国大会：毎年秋に開催される民謡大会です。
琴平神社例祭（夏祭り）・恵比須神社例祭（秋祭り）：火くぐりの儀式が見られます。
五百羅漢図（油絵）：禅源寺に所蔵されています。

イベント

漁協祭
天狗の火渡り（神社祭り）

出身有名人

須貝等（柔道家）：元95kg級世界チャンピオン。
飛沢栄三（高校野球指導者）
久末鐵男（実業家）：北海道振興創業者。
堀賢一（ワイン研究者）
吉田一穂（詩人）

脚注

関連項目

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外部リンク

古平町公式サイト

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