領石通停留場

領石通停留場について

領石通停留場は、高知県高知市大津地区に位置するとさでん交通後免線の路面電車停留場です。この停留所は「大津領石通」という名称でも案内されることがあります。周辺には多くの住宅や教育機関があり、利用者にとって便利な交通の要所となっています。特に近隣には岡豊高等学校があり、多くの学生が利用しています。

歴史的背景

領石通停留場は、1910年（明治43年）12月に開業されました。これは、土佐電気鉄道が鹿児停留場から大津停留場までの区間を開通させる際に合わせて設置されたものです。当初の大津停留場は、後免町寄り、約0.4キロメートルの地点に位置しており、はりまや橋方面からの路線の終着点でもありました。

1911年（明治44年）1月には、路線がさらに後免町方面に拡張され、後免中町通停留場までが開通。これにより、大津停留場は廃止に向かうこととなります。最終的に大津停留場は1912年（明治45年・大正元年）以降に廃止されたと言われています。

また、2003年（平成15年）には、舟入川の河川改修により線路が新たに設けられ、停留場も移設されました。これに伴い、はりまや橋方面と後免町方面ののりばもそれぞれ移動し、現在の位置に定まっています。

年表

• - 1910年（明治43年）12月4日：土佐電気鉄道の停留場として開業。
• - 1911年（明治44年）1月27日：大津から後免中町通までの区間が開通。
• - 1912年（明治45年・大正元年）以降：大津停留場が廃止。
• - 1984年（昭和59年）11月1日：渡り線が新設され、一部高知市内からの折り返し運転が開始。
• - 2003年（平成15年）：護岸工事に伴う線路の付け替えにより、停留場の位置が変更。
• - 2014年（平成26年）10月1日：とさでん交通が発足。

停留場の構造

領石通停留場の設計は、相対式ホームとなっており、東西方向に伸びる2本の線路の両側に向い合った2面のホームがあります。北側には後免町方面行きのホーム、南側にははりまや橋方面行きのホームがあります。さらに、はりまや橋方面のホームには男女兼用の水洗トイレと職員の待機スペースも設置されています。また、駐輪場も整備されており、利用者にとって便利な環境となっています。

周辺施設

領石通停留場周辺には、多彩な施設が点在しています。近づくと、岡豊高等学校や岡豊城といった教育的な施設があります。また、旧街道沿いには地域の史跡も存在し、高知市や南国市方面へのアクセスも良好です。このため、住宅が多く立ち並び、地域住民に愛される停留場であることが伺えます。

近隣の主要な道路には国道195号や高知県道252号八幡大津線、高知県道374号高知南国線があり、交通網の重要な接点となっています。

隣接する停留場

領石通停留場の西隣には清和学園前停留場、東隣には北浦停留場があります。これらの停留所と連携することで、地域の移動手段として大きな役割を果たしています。

このように、領石通停留場は歴史的背景を持ち、地域住民の交通手段として重要な役割を担っています。

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