頼本奈菜

頼本奈菜のプロフィールと棋歴

頼本奈菜（よりもと なな）は、1997年3月12日生まれの日本将棋連盟に所属する女流棋士です。彼女は東京都目黒区の出身で、飯塚祐紀七段の門下生として将棋の道を歩んでいます。教育機関としては東洋英和女学院大学を卒業し、将棋の技術向上に励んできました。

女流プロになるまで

頼本奈菜は、小学2年生の頃に父親から将棋を教わり、将棋の世界に足を踏み入れました。2011年には第3回中学生女子将棋名人戦で準優勝を果たし、将棋界にその名が知られるようになります。2013年には第7回日レスインビテーションカップでアマチュア予選を勝ち抜き、1回戦で島井咲緒里に勝利を収めました。同年10月には関東研修会にC2として入会し、将棋の技術をさらに磨く場を得ました。

その後、2014年に開催された第4期女流王座戦のアマ東日本予選大会を突破し、一次予選に挑むことになります。2015年には学生女流名人戦で優勝し、学生女流アマチュアの頂点に立つなど、着実に実績を積み重ねていきました。2016年度には、第6期女流王座戦でもアマ東日本予選を勝ち抜き、再度一次予選に進出。また、同じ年のマイナビ女子オープンでもチャレンジマッチを全勝で突破し、本戦出場を果たしました。

特に2016年9月11日、関東研修会にて3連勝を達成し、直近12局で9勝3敗の成績を収めました。この勝利によってC1へ昇級し、「女流2級」の権利を獲得します。その後、10月10日には第48期女流アマ名人戦に出場し準優勝を果たしたことがきっかけで、2017年2月1日付で晴れて女流棋士の仲間入りを果たしました。

女流プロ入り後

頼本奈菜がプロ棋士としてデビューを果たしたのは2017年3月15日。この日、第39期女流王将戦予選において安食総子、長沢千和子、中倉宏美という強敵たちに勝利し、本戦への出場権を得ました。これにより、プロデビューの同日に女流1級に昇級するという偉業を達成します。

2018年度には、「年度指し分け以上（7勝以上）」の成績を収めたことで、2019年4月1日付で女流初段に昇段します。また、第1期ヒューリック杯清麗戦では予選を6勝1敗で勝ち抜き、本戦進出を果たしました。その中で、タイトル挑戦権をかけた里見香奈女流五冠との対局では、88手で敗北してしまったものの、彼女の実力が世の中に知られる契機となりました。

棋風と趣味

頼本奈菜は、得意戦法として四間飛車を挙げており、巧みに駒を操る技術を持っています。趣味としては読書を楽しみ、英検準2級および漢検準2級を取得するなど、学び給いに励んでいます。また、2022年4月15日には結婚を発表し、私生活でも新たなスタートを切りました。

昇段・昇級履歴

以下が彼女の昇段・昇級履歴です。

• - 2013年 - 関東研修会入会（C2）
• - 2016年09月11日 - 関東研修会C1昇級
• - 2017年02月01日 - 女流2級（関東研修会C1昇級・マイナビ女子オープン本戦入り）
• - 2017年03月15日 - 女流1級（女流王将戦本戦入り）
• - 2019年04月01日 - 女流初段（年度指し分け以上（7勝以上））

このように頼本奈菜は、将棋界の若きホープとして多数の実績を持ち、プロ棋士としてこれからの成長が非常に楽しみな存在です。

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