風の中を行く

風の中を行く

『風の中を行く』は、1969年の2月から5月まで日本テレビ系列で放送されたテレビドラマです。この作品は白川渥の小説『ここは静かなり』を原作にしており、主演は女優・吉永小百合が務めています。また、彼女が設立した吉永事務所の初製作作品でもあります。

あらすじ

物語は明るさと健康的な正義感を持つ女性教師、千田杉子の成長を描いています。杉子は、教え子たちの問題や赴任先の地方の風習、さらには弟への愛情といった様々な出来事に直面しながら強く成長し、自らの幸せを掴んでいく姿が描かれています。彼女の両親はすでに他界しており、弟の良一と共におじの泰吉と暮らしています。

杉子は教員採用試験に合格したその日、兄弟の良一が心臓弁膜症で倒れてしまいます。彼女は良一と共に新たな環境で過ごすことを決意し、三重県志摩半島にある尾ノ浦町に移り住むことにします。そこで地元の学校の教師として新たなスタートを切る杉子ですが、彼女を取り巻く環境や教え子たちとの絆を通じて、多くの問題や課題に立ち向かっていくことになります。

主なキャスト

• - 千田杉子：吉永小百合
• - 千田良一：内田喜郎
• - 門馬元一：柴田侊彦
• - 杉子のおば・房子：三条美紀
• - 杉子のおじ・泰吉：大坂志郎
• - 矢島：松川勉
• - 神崎コズエ：紀比呂子
• - 神山善吉：橋本功

この他にも多くのキャストが出演しており、ドラマに彩りを添えています。杉子の成長物語はもちろん、周囲の人々との関係性も深く描かれています。特に弟の良一との絆や、地元の人々との交流を通して、杉子は成長していく様子が印象的です。

スタッフ

本作の原作は白川渥によるもので、脚本は津田幸夫、杉本彰、田村多津夫が担当しています。また、監督には鍛冶昇、小野田嘉幹、木村正芳がそれぞれのエピソードを手掛けています。制作は吉永事務所、銀座プロ、日本テレビの共同によるもので、様々な視点から作品が作り上げられました。

主題歌

ドラマの主題歌は『風の中を行く』で、歌は吉永小百合が担当しています。作詞はなかにし礼、作編曲は吉田正によるもので、1967年11月に日本ビクターからリリースされました。この曲は物語の感情を引き立てる要素ともなっており、視聴者の心に響く重要な役割を果たしました。

『風の中を行く』は、吉永小百合の魅力を引き出しつつ、成長と人間ドラマを描いた心温まる作品です。

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