風の街 (山田パンダの曲)

「風の街」は、シンガーソングライターの山田パンダによって、1975年6月23日にシングルレコードとしてリリースされた楽曲です。この曲は、当時放送されていたTBS系テレビドラマ『あこがれ共同隊』の主題歌として書き下ろされました。

楽曲誕生の背景

このドラマには、山田パンダ自身も東京都の表参道に実在する喫茶店『ペニーレイン』のマスター役として出演していました。彼が主題歌を担当することになった際、盟友である吉田拓郎にその話をもちかけたところ、吉田は快諾。「パンダが歌うなら、俺が書いてやるよ」と応じ、作曲を手がけることになったといいます。作詞は喜多條忠が担当しています。

ヒットと影響

『あこがれ共同隊』には、1970年代前半に絶大な人気を誇っていたアイドルスターたち、例えば郷ひろみ、西城秀樹、桜田淳子といった面々が出演していました。彼らの持つ大きな話題性も相まって、ドラマ主題歌である本曲も注目を集め、オリコンなどのヒットチャートで20位以内に入るヒットを記録しました。

また、作曲者である吉田拓郎は、この曲を自身の楽曲としてセルフカバーしています。それは、「風の街」発表の翌年、1976年にリリースされたオリジナルアルバム『明日に向って走れ』に収録されました。

楽曲制作には、当時の音楽シーンを彩る優れたミュージシャンたちが参加しています。コーラスには、山下達郎がメンバーとして在籍していたことで知られるシュガー・ベイブがクレジットされ、ドラムは、日本を代表するドラマーの一人、村上“ポンタ”秀一が担当しています。

シングル収録曲

本シングル盤には、A面に「風の街」、B面にカップリング曲として「窓辺」が収められています。それぞれの詳細は以下の通りです。

A面：風の街
時間：3分9秒
作詞：喜多條忠
作曲：吉田拓郎
編曲：瀬尾一三
タイアップ：TBSテレビ・ドラマ「あこがれ共同隊」主題歌
B面：窓辺
時間：4分8秒
作詞・作曲：山田つぐと
編曲：瀬尾一三

制作スタッフ

このシングルの制作には以下のスタッフが携わっています。

制作担当：武野真孝
録音担当：山崎聖次

「風の街」は、山田パンダの代表曲の一つであると同時に、1970年代の日本のテレビドラマと音楽シーンが交差した興味深い作品として記憶されています。

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