風俗第五号営業

風俗第五号営業とは？

風俗第五号営業は、風俗営業適正化法によって定められた遊技業の一種です。スロットマシンやテレビゲームなど、射幸心を刺激する可能性のある遊技設備を用いた営業がこれに該当します。具体的にどのような遊技設備が該当するかは、法律の施行規則で定められています。2016年以前は「八号営業」と呼ばれていましたが、法改正により現在の名称に変更されました。

営業上の制限と禁止事項

風俗第五号営業では、遊技の結果に応じた賞品の提供が禁止されています。これは、風俗第四号営業との大きな違いです。ただし、警察庁の解釈により、小売価格が1000円程度の景品を提供するクレーンゲームなどは許可されています。

営業時間と年齢制限

全ての風俗営業と同様に、深夜0時以降の営業は認められていません。特段の事情があっても深夜1時以降は営業できません。さらに、風俗第五号営業は18歳未満の客の入店を例外的に認めていますが、午後10時以降の入店は禁止されています。都道府県の青少年保護育成条例でより早い時間制限が定められている場合は、そちらが優先されます。

具体的な業態と例外

風俗第五号営業に該当する主な業態としては、ゲームセンターやカジノバーなどが挙げられます。しかし、旅館やホテル、大規模小売店舗、遊園地などに併設されたゲームコーナーは、例外的に風俗第五号営業とはみなされません。ただし、これは当該施設の顧客以外への利用を主目的とする場合に限られます。これらの施設に併設されたゲームコーナーは、風俗営業の許可申請が不要です。

風俗第五号営業と他の風俗営業との違い

風俗第五号営業は、風俗第四号営業と同様に遊技業ですが、賞品の提供に関する規制に違いがあります。風俗第四号営業では、遊技の結果に応じた賞品の提供が認められている場合がありますが、風俗第五号営業では原則として禁止されています。この点が両者の大きな違いであり、営業形態や許可申請の手続きにも影響を与えます。

法令に基づく規制と解釈

風俗第五号営業に関する規制は、風俗営業適正化法とその施行規則、施行令などに基づいて定められています。これらの法令は、射幸心を煽る遊技による社会問題の防止、青少年の健全育成、公衆衛生の維持などを目的としています。警察庁は、これらの法令に基づいて、具体的な運用に関する通達や解釈を示しています。これらは、事業者にとって重要な情報源となります。

まとめ

風俗第五号営業は、射幸性を伴う遊技機を用いた営業形態で、ゲームセンターなどが代表例です。営業時間や年齢制限、賞品提供の規制など、様々な制約があります。事業者は、関連法令を遵守し、警察庁の解釈や指導を踏まえることが重要です。本稿では、風俗第五号営業の全体像を理解するための情報を提供することを目的としています。より詳細な情報は、関連法令や関係機関のウェブサイトを参照することをお勧めします。

もう一度検索