風立ちぬ (中村中の曲)

風立ちぬ (中村中のシングル)

「風立ちぬ」は、シンガーソングライター中村中の7枚目のシングルであり、2008年7月9日にリリースされました。前作「裸電球」から約8ヶ月ぶりとなる作品で、本作よりCD+DVD形態での販売は無くなり、CDのみの販売となっています。また、収録曲が3曲に増えたのは、「1曲でも多く自分の曲を聴いて欲しい」という中村本人の意向によるものです。

アルバム『私を抱いて下さい』の発売や『第58回NHK紅白歌合戦』初出場を経て発表されたこのシングルは、これまで音楽プロデュースを担当してきた浦清英氏から離れ、新たな制作体制で臨んだ作品でもあります。

収録曲について

1. 風立ちぬ
全国松竹系公開映画『ゲゲゲの[[鬼太郎]] 千年呪い歌』主題歌
プロデュース: 小西貴雄
映画製作側からの依頼で、鬼太郎と楓の絆をテーマに制作されました。「たとえ離ればなれになっても、互いが生きているということを支えに逞しく生きていかねばならない」というメッセージが込められています。タイトルは堀辰雄の小説『風立ちぬ』からインスピレーションを得ており、「どんな孤独の中にいても生きていかなくてはいけない」という解釈が込められています。

2. 迷い子
プロデュース: 宗本康兵
故郷を離れると同時に恋人との距離も離れていく様子を、「迷い子」となった女性の視点から描いた楽曲です。中村自身は、映画『ゲゲゲの[[鬼太郎]] 千年呪い歌』のラストシーンのその後を想像して書いたと語っており、「風立ちぬ」の続編であり、対照的な位置付けの楽曲となっています。

3. 蒲公英 〜たんぽぽ〜
セルフプロデュース (ピアノ弾き語り)
これまでの楽曲制作に携わってきた浦清英氏への感謝の気持ちを込めて制作された楽曲です。「風立ちぬ」「迷い子」とは対照的に、男性視点から歌詞が書かれています。


「風立ちぬ」は、中村中の新たな音楽性の探求と、映画の世界観を深く掘り下げた作品であり、3曲それぞれの視点から、人間の心の機微を丁寧に描いた聴きごたえのあるシングルとなっています。

ラプライズによるインタビューページ
CD Journalによる動画コメント

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