風連鍾乳洞

風連鍾乳洞は、大分県臼杵市野津町に位置し、国道10号沿いにある鍾乳洞です。1927年（昭和2年）に「風連洞窟」として国の天然記念物に指定されました。

発見と特徴

1926年（大正15年）に地元の有志によって発見されたこの鍾乳洞は、入口が一つしかない閉塞型です。そのため、外気が入りにくく、風化が抑制され、人の手が加わることも少なかったため、鍾乳石が非常に繊細で美しい形状を保っています。特に、その純白の美しさは見る者を魅了します。

日本ケイビング協会の初代会長である山内浩氏は、この洞窟を「日本で一番美しい記念物であり、代表的な鍾乳洞」と評しています。

洞窟の構造

鍾乳洞は、旧洞と新洞の二つから構成されています。

旧洞: 奥行きは約500メートルあり、「金世界」「銀世界」「龍宮城」の3つのエリアに分かれています。中でも、最も奥に位置する「龍宮城」には、高さ10メートル、周囲16メートルに及ぶ100本以上の石筍群がそびえ立ち、「競秀峰」として知られる見どころとなっています。
新洞: 旧洞の発見から約1ヶ月後の1926年3月に発見され、旧洞の山上約100メートルの場所にあります。奥行きは約82メートルです。

見どころ

風連鍾乳洞の最大の見どころは、旧洞の奥にある「龍宮城」と、そこにそびえ立つ「競秀峰」です。自然が長い年月をかけて創り出した造形美は、訪れる人々を圧倒します。また、洞窟内はライトアップされており、鍾乳石の美しさを際立たせています。

アクセスとその他

鍾乳洞は国道沿いに位置しており、アクセスも比較的容易です。観光の際には、公式サイトや臼杵市観光情報協会のページも参考にすると良いでしょう。

参考文献

野津町誌編さん室『野津町誌』 上、野津町、1993年。

関連情報

鍾乳洞
天然記念物
地質・鉱物天然記念物一覧

外部リンク

風連洞窟 - 国指定文化財等データベース（文化庁）
風連鍾乳洞 - 公式サイト
* 風連鍾乳洞 - 臼杵市観光情報協会

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