颯爽!橋幸夫 股旅名曲集

颯爽!橋幸夫 股旅名曲集

『颯爽!橋幸夫 股旅名曲集』は、1972年7月にビクターレコードから発売された橋幸夫の股旅をテーマにしたアルバムです。この作品は、股旅に関連した楽曲を中心に構成された3枚目のLP盤（SJX-10032）で、全12曲が収められています。

橋幸夫の音楽キャリア

橋幸夫は1960年7月に『潮来笠』で歌手デビューを果たしました。デビューから間もなく、同年の12月には初のベストアルバム『橋幸夫傑作集』をリリースしました。以降、彼は多くのベストアルバムを制作し、その多くは彼のシングル曲を時系列でまとめたものでした。しかし、本アルバムのように股旅関連の楽曲だけを集めたものは、これまでにわずか2作しか存在していませんでした。

最初のアルバム『唄う橋幸夫 颯爽股旅篇』（1964年発売）と、2作目の『颯爽!橋幸夫 股旅篇』（1968年発売）以降、本アルバムが独自の位置を占めることになります。また、他のベストアルバムでは『橋幸夫ゴールデンヒットアルバム第1集』が特異な構成を採用し、股旅ものの曲が1枚目に集約されています。

曲の内容

本アルバムには、すでに広く知られている曲が多く含まれていますが、選ばれた12曲は、過去のアルバムからカットされた楽曲がいくつかあるため、全てが新しいわけではありません。中でも、『潮来笠』や『沓掛時次郎』など、彼の代表曲が揃っており、これにより新たなリスナーにとっても魅力的な作品となっています。

収録曲の一例を挙げると、115枚目のシングルである「子連れ狼」や、112枚目の「次郎長笠」、また、63枚目の「八州喧嘩笠」など多様な楽曲が揃っています。これらはすべて、作詞・作曲に吉田正や佐伯孝夫などの著名なクリエイターが関わっています。

アルバムの再発

『颯爽!橋幸夫 股旅名曲集』は、2005年3月9日にCDとして再発売されました。この復刻版は、オリジナル盤を愛したファンにとって嬉しいニュースとなり、近年の新しいリスナーにも橋幸夫の魅力を伝える取り組みとなりました。

その他の股旅アルバム

橋幸夫の股旅に関する関連アルバムは、他にも多数存在しています。たとえば、1977年に発売された『股旅グラフィティ』や、1985年の『日本列島三度笠』、1986年には『股旅演歌ベスト＜潮来笠から子連れ狼まで＞』と、ジャンルを広げていく作品が続きました。これらの作品もファンに愛されており、橋幸夫の音楽は世代を超えて楽しむことができるものとなっています。

まとめ

『颯爽!橋幸夫 股旅名曲集』は、彼の股旅に特化した楽曲を集めた重要な一作です。その音楽は時代を超えて聴かれ続けており、懐かしさと新しさを兼ね備えた魅力を持っています。このアルバムを通じて、橋幸夫の音楽の深さと広がりを感じることができます。

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