飛田幹男

飛田 幹男（とびた みきお）について

飛田幹男は、日本の建設および国土交通関連の技官であり、筑波大学でシステム情報系の教授として活躍しています。彼の業績は、測量や地理情報に関連する分野において広範であり、専門家としての地位を確立しています。

来歴

飛田氏は茨城県で生まれ、1985年に東北大学理学部の物理系を卒業しました。その後、1987年には東北大学大学院の理学研究科を修了し、理学修士の学位を取得しました。同年に建設省に入省し、国土地理院で基準点測量の仕事を始めました。

1991年には測量士の資格を取得し、その後も着実にキャリアを積んでいきます。1995年には京都大学から博士（理学）の学位を取得し、NASAのジェット推進研究所に客員研究員としても勤務しました。この経験が、彼の研究活動に大きな影響を与えました。

1998年からは建設省建設大学校で測量新技術の研修官として、人材育成にも力を入れました。さらに、2000年からは国土地理院の研究センターにおいて宇宙測地研究室の主任研究官や、地殻変動研究室の長などを歴任し、重要な役割を果たしています。

2016年には宇宙航空研究開発機構への出向を経て、2017年に国土地理院の測地部長に任命され、その後も同じ機関で幾つかの重要ポジションを歴任しました。特に、内閣官房地理空間情報活用推進室参事官としては、地理情報の政策推進に関わるなど、その業務は多岐にわたります。

2021年には国土地理院長に就任し、リーダーとしての役割も果たしながら、2023年には筑波大学で教授としての新たなステージに踏み出しました。

委員歴

学術界でも多くの委員歴を持ち、1993年には地球惑星科学関連学会の合同大会で経理委員長を務めました。また、科学技術・学術審議会の専門委員として活動をしており、2007年から2012年にかけては、地震調査研究推進本部の専門委員を務めるなど、科学技術の発展に寄与しています。さらに、日本測地学会の評議員としても活動し、地域や国際的な研究活動を支えています。

受賞歴

飛田氏はその業績により、多くの賞を受賞しています。2001年には合成開口レーダー干渉法の発展に関する研究で、日本測地学会賞坪井賞を受賞しました。また、2002年には世界測地系移行のために開発した座標変換ソフトウェア「TKY2JGD」に対して測量技術奨励賞を受賞。さらに、2013年には新潟-神戸ひずみ集中帯の地殻変動に関する研究が日本地震学会2012年度論文賞を受賞するなど、その成果は高く評価されています。

飛田幹男は、その幅広い知識と経験を活かし、科学技術の進展に大きく寄与しています。これからも彼の研究と活動に注目が集まることでしょう。

もう一度検索