飛行教導隊

飛行教導隊について

飛行教導隊は、陸上自衛隊航空学校の隷下に属する教育支援部隊であり、三重県の明野駐屯地と静岡県の滝ヶ原駐屯地に拠点を置いています。その任務は、航空学校における操縦教育の支援、富士学校における幹部教育や各種研究への協力、そして富士総合火力演習における航空支援など、多岐にわたります。

概要

飛行教導隊は、主にヘリコプターを使用してこれらの任務を遂行します。本部機能は明野駐屯地（航空学校明野本校）に置かれ、滝ヶ原駐屯地には「富士飛行班」が配置されています。富士飛行班は3機のUH-1Jヘリコプターで構成される分遣隊であり、その起源は1955年に富士学校隷下の「富士学校航空班」として編成されたことに遡ります。1977年には教育支援飛行隊が編成され、富士飛行班は一時的に東部方面航空隊の隷下となりましたが、後に教育支援飛行隊に編合され、「教育支援飛行隊富士飛行班」として再編されました。

装備機材は、当初の固定翼機L-19から、H-13、OH-6、OH-1といった回転翼機へと変遷し、現在は多用途ヘリコプターであるUH-1Jを装備しています。

沿革

富士学校航空班時代
1955年6月20日：富士学校隷下に富士学校航空班が富士駐屯地に設置されました。
1960年3月24日：富士学校航空班が滝ヶ原分屯地へ移駐しました。
東部方面航空隊富士飛行班時代
1962年1月18日：富士学校航空班が東部方面航空隊に編入され、東部方面航空隊富士飛行班（滝ヶ原駐屯地）に改編されました。
教育支援飛行隊時代
1977年3月25日：航空学校に教育支援飛行隊が明野駐屯地に新編され、隷下に富士飛行班（滝ヶ原駐屯地）が編合されました。
飛行教導隊時代
2019年3月26日：陸上自衛隊の部隊改編により、教育支援飛行隊（明野駐屯地）が廃止され、飛行教導隊に改編されました。

部隊編成

現在の飛行教導隊は、以下の編成となっています。

飛行教導隊本部
飛行班
整備班
通信班
富士飛行班（滝ヶ原駐屯地）
本部分隊
通信分隊
整備分隊

関連項目

教導隊 (陸上自衛隊))

外部リンク

明野駐屯地ウェブサイト
明野駐屯地部隊紹介
* 飛行教導隊富士飛行班（滝ヶ原駐屯地公式ホームページ）

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