滝ヶ原駐屯地

滝ヶ原駐屯地について

滝ヶ原駐屯地は、静岡県御殿場市に所在する陸上自衛隊の駐屯地です。普通科教導連隊を始めとする様々な部隊が駐屯しており、東富士演習場や北富士演習場といった演習場にも近いことから、自衛隊の訓練拠点として重要な役割を担っています。また、毎年開催される富士登山駅伝では、2019年までに最多26回の優勝を誇るなど、スポーツの面でも注目されています。

概要

駐屯地司令は、普通科教導連隊長が兼務しています。駐屯地内には、飛行教導隊富士飛行班や東部方面管制気象隊第2派遣隊の施設があり、一部はアメリカ海兵隊キャンプ富士内に所在しています。この区域は「富士場外離着陸場」として指定されており、ICAO空港コードRJATが付与されています。

歴史

滝ヶ原駐屯地の歴史は古く、その起源は日本陸軍が1908年（明治41年）に設置した滝ヶ原廠舎に遡ります。戦後、アメリカ陸軍がノースキャンプを開設しましたが、1960年（昭和35年）に陸上自衛隊が富士学校航空班を移駐させたことで、現在の滝ヶ原駐屯地の基礎が築かれました。

1960年4月11日には、富士[[駐屯地]]滝ヶ原分屯地が開設され、普通科教導連隊が移駐しました。その後、1974年4月11日に駐屯地に昇格しました。

長年にわたり、様々な部隊の編成や改編が行われてきました。1977年には、教育支援飛行隊（明野[[駐屯地]]）の新編に伴い、富士飛行班が同隊に編入され、教育支援飛行隊富士飛行班と改称。その後、2019年（平成31年）には飛行教導隊富士飛行班に改称されました。また、1988年には第101装甲輸送隊が廃止、2002年には第110施設大隊が廃止され、教育支援施設隊として再編成されるなど、時代の変化に合わせて組織の変革が行われてきました。

駐屯部隊

滝ヶ原駐屯地には、以下のような部隊が駐屯しています。

防衛大臣直轄部隊
陸上自衛隊富士学校
富士教導団
普通科教導連隊
教育支援施設隊
富士教導団教育隊
富士学校自動車教習所
部隊訓練評価隊
評価支援隊
陸上自衛隊航空学校
飛行教導隊
富士飛行班
警務隊
東部方面警務隊
第128地区警務隊
滝ヶ原連絡班
東部方面隊隷下部隊
東部方面航空隊
東部方面管制気象隊
第2派遣隊
東部方面会計隊
第433会計隊
東部方面システム通信群
第105基地システム通信大隊
第305基地システム通信中隊
滝ヶ原派遣隊
滝ヶ原駐屯地業務隊
共同の部隊
自衛隊情報保全隊
東部情報保全隊
滝ヶ原情報保全派遣隊

過去に駐屯していた部隊

第101装甲輸送隊：1968年新編、1988年廃止
第110施設大隊：1972年移駐、2002年廃止、教育支援施設隊として再編成
教育支援飛行隊富士飛行班：1977年編入、2019年飛行教導隊富士飛行班に改称

交通アクセス

滝ヶ原駐屯地へのアクセスは以下の通りです。

高速道路：東名高速道路御殿場IC、裾野IC
一般道：国道138号、国道246号、国道469号、静岡県道23号御殿場富士公園線、静岡県道401号・神奈川県道736号御殿場箱根線
鉄道：JR御殿場線御殿場駅
路線バス：富士急モビリティE青少年交流の家線滝ヶ原自衛隊停留所
港湾：清水港、田子の浦港、横浜港
飛行場：羽田空港

富士学校自動車教習所

駐屯地内には、富士教導団長を設置者、富士教導団教育隊長を管理者とする自動車教習所が設置されています。この教習所は静岡県公安委員会の公認を受けており、一般の自動車教習所と同様の教習を受けることができます。現在、大型自動車免許、大型特殊自動車免許、大型特殊自動車（カタピラ車限定）の教習が行われています。

関連情報

滝ヶ原駐屯地の詳細については、以下の公式サイトやSNSをご参照ください。

滝ヶ原駐屯地公式サイト
滝ヶ原駐屯地公式X(Twitter)

滝ヶ原駐屯地は、自衛隊の教育訓練、防衛活動、そして地域社会との交流において、重要な役割を果たし続けています。

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