飛騨荘川の里

飛騨荘川の里について

飛騨荘川の里は、岐阜県高山市荘川町にある野外博物館で、地域の歴史や文化を体験できる場として親しまれています。敷地内には岐阜県の重要文化財に指定されている建物を含む多くの歴史的建造物が移築されており、これらは旧・大野郡荘川村に由来しています。ここでは、合掌造りの建物が数多く残されており、特に旧三島家住宅や旧宝蔵寺庫裏などが見どころとして訪れる観光客を魅了しています。

建物について

この博物館にある建物の中でも特に興味深いのは、合掌造りの様式です。白川郷や五箇山の合掌造りが切妻屋根で有名ですが、荘川村の合掌造りは寄棟式入母屋造が特徴です。これは、地域独自の建築スタイルを示しており、訪れる人々にその歴史的背景を感じさせます。

主要な建造物の紹介

• - 旧三島家住宅: 1763年に建てられた寄棟式入母屋合掌造りで、その外観は当初の茅葺屋根から後に板葺、そして現在は瓦葺に変更されています。
• - 旧宝蔵寺庫裏: 1809年に建設された、宝蔵寺の庫裏として使用された寄棟式入母屋合掌造りの建物です。
• - 旧山下家住宅: 名主の家として知られ、1868年に建てられた切妻2階建ての建物です。
• - 旧木下家住宅: 江戸時代末期に建設された寄棟式入母屋合掌造りで、地域の伝統的な建築スタイルを代表しています。
• - 旧渡辺家住宅: こちらも寄棟式入母屋合掌造りで、江戸時代末期の建築と考えられています。

これらの建物が集まることで、訪問者は荘川の歴史を肌で感じることができ、地域伝統に触れる貴重な体験ができます。

イベントと活動

飛騨荘川の里では、毎年秋に「ひだ荘川新そば祭り」と「ひだ荘川ふるさと祭り」が開催され、これらは敷地内の野外ステージで行われます。地元の特産品や文化が紹介され、多くの人々が集います。これらのイベントは、地域のコミュニティを活性化させ、訪問者にとっても楽しい交流の場となるでしょう。

アクセスと利用情報

飛騨荘川の里は、庄川沿いに位置し、自然に囲まれた環境にあります。自動車でのアクセスも便利で、東海北陸自動車道の荘川ICから約2kmの距離にあります。また、公共交通機関を利用する際は、濃飛バスの「荘川の里」バス停で下車するか、岐阜バスの荘川八幡線が利用可能です。

営業時間と料金

• - 営業時間: 4月から11月は10:00から16:00まで開館しています。
• - 定休日: 木曜日及び12月から3月の期間は毎日休館です。
• - 入場料: 大人は400円、小人は200円です。

飛騨荘川の里は、歴史的な価値が高い建物を間近に見ることができる場所であり、地元の文化や伝統に触れることができる貴重なスポットです。観光やイベントを通じて、地域の魅力を再発見するために、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。

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