飯塚克美

飯塚 克美（いいづか かつみ）

1949年7月8日生まれ、東京都出身の日本の実業家。デルコンピュータ日本法人やアキアの社長を務めたほか、バイ・デザインの創業者としても知られる。

明治大学経営学部を卒業後、外資系企業での経験を積み、1988年にデルコンピュータ日本法人の代表取締役社長に就任。同社がその後の日本市場で躍進するための重要な基盤を構築した。

1995年にはアキアを設立し、代表取締役社長に就任。ここでは、工場を持たずに設計と販売に特化するファブレス方式を採用し、低価格ながらデザイン性に優れたパーソナルコンピュータを直接消費者に販売するという、当時としては先駆的なビジネスモデルを導入した。この戦略により、アキアは年商120億円規模にまで急成長を遂げる。しかし、AppleがMacintosh互換機の提供方針を転換したことで経営が悪化。カシオ計算機の支援を得て立て直しを図ったが、2001年に社長職を退いた。

アキア退任後、2003年6月16日にはバイ・デザインを立ち上げ、再び代表取締役社長に就任。主に薄型液晶テレビなどのデジタル家電を取り扱った。この事業でもアキア時代の知見を活かし、自社で製造設備を持たないファブレス体制を敷き、商品企画と販売に特化した「マーケティングカンパニー」としての事業運営を行った。社員数は数十名規模と小規模ながら、世界的な小売業者であるウォルマートやコストコ、日本の大手家電量販店であるヨドバシカメラといった巨大な販売チャネルを獲得し、商品を供給する体制を築き上げた。

バイ・デザインにおける先鋭的なビジネスモデルとその実績は注目を集め、『日経スペシャル ガイアの夜明け』や『日経スペシャル カンブリア宮殿』といった著名な経済番組にも出演。メディアでもその動向が大きく取り上げられた。事業は順調に拡大し、2006年には年商73億円を達成するなど急成長を遂げた。しかし、市場環境の変化などを受け、同社は2011年に事業を停止した。

バイ・デザイン廃業後も、飯塚氏は実業家としての活動を継続。2014年にはファイア・ディ株式会社をSTYLED株式会社へと社名変更し、海外にも複数の拠点を設けて現在も事業を展開している。

略歴

1949年：東京都にて出生
1972年：明治大学経営学部を卒業
1988年：デルコンピュータ日本法人の代表取締役社長に就任
1995年：アキアを設立し代表取締役社長に就任
2003年：バイ・デザインを設立し代表取締役社長に就任

主なテレビ出演

日経スペシャル ガイアの夜明け（テレビ東京）
* 日経スペシャル カンブリア宮殿（テレビ東京）

（上記は主なキャリアと活動の一部を抜粋・要約したものである。）

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