飯島真理

飯島 真理のプロフィールと活動

飯島真理（いいじま まり）は、1963年生まれの日本の歌手、シンガーソングライター、ラジオDJ、音楽プロデューサー、声優であり、多才なエンターテイナーとして知られています。彼女は茨城県土浦市出身で、現在はアメリカのロサンゼルスに居住しています。血液型はO型で、1980年代に人気を博したアニメ『超時空要塞マクロス』のキャラクター、リン・ミンメイの声を担当したことでアイドル声優の先駆けとも称されています。

生い立ちと音楽のキャリアの始まり

彼女は歯科医師の家庭に生まれ、音楽好きな両親の影響を受けて幼少期からピアノに親しんできました。3歳からピアノを弾き始め、5年生から作曲を始めました。中学時代から高校時代には、クラシックのピアニストを目指してドイツへ音楽留学する計画を立てていましたが、師のサポートを受けてシンガーソングライターの道に進むことを決意しました。国立音楽大学附属高校を卒業後、音楽学部へ進学します。

大学在学中に、彼女のデモテープが認められビクターと契約。『超時空要塞マクロス』でのリン・ミンメイ役に抜擢され、世に出るきっかけとなります。歌手デビュー前にも関わらず、多くのファンを獲得し、1983年にはプロデューサー坂本龍一の元、1stアルバム『Rosé』をリリース。

音楽活動とラジオDJとしての活躍

1984年には人気ラジオ番組『ミスDJリクエストパレード』のパーソナリティを担当するなど、音楽以外でもその存在感を発揮します。彼女の楽曲は、アニメやテレビ番組で使用されることも多く、1984年にリリースした主題歌「愛・おぼえていますか」はオリコンランキングで7位を獲得するなど名曲となりました。

その後はアニメから離れ、シングル「1グラムの幸福」などをリリースし、ライブ活動を活発化。1985年にはオリコンチャートで2位を獲得し、学園祭の人気者と呼ばれるまでになります。しかし、音楽活動の多忙さから大学を中退する決断を下しました。

海外での活動と結婚

1987年には山下達郎からの誘いでMOON RECORDSに移籍、セルフプロデュースのアルバム『Coquettish Blue』を発表し再び人気を博します。1989年にTOTOのメンバーとの共演を果たした後、アメリカに移住し、その後音楽プロデューサーのジェームス・ステューダーと結婚。彼女はロサンゼルスを拠点に活動を続け、双子の男児をもうけました。

2000年代に入ると、インディーズでの活動を開始し、自主制作CD『No Limit』をリリース。音楽スタイルは英語詞中心に変わり、女優としてもアメリカのテレビドラマやCMに出演するようになります。2006年には「Unspoken Love」がインディーズの音楽賞を受賞するなど評価を得ました。

コンサートとマクロス関連の活動

飯島は年に数回、日本でコンサートを行い続け、近年も多くのファンを集めています。2022年には「Mari Iijima Live in Tokyo 2022」を開催し、2023年にはデビュー40周年を記念した特別ライブが行われ、より幅広い世代のファンを魅了しました。

特に『マクロス』関連のイベントでは、彼女の音楽活動は今も続いており、ファンにとって大切な存在であり続けています。作品からの離脱感や自身のアイデンティティの葛藤を抱えながらも、次第にその魅力を受け入れていったことが伺えます。

まとめ

飯島真理は、音楽、声優、女優としての多彩な顔を持ち、特に『マクロス』を通じての活躍がその地位を確立しています。彼女の音楽は日本だけにとどまらず、海外でも評価され続け、ファンと共にその足跡を刻んでいます。音楽と演技の両面での才能を活かし、これからの活動にも期待が寄せられています。

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