飯清

飯 清（いい きよし）

飯清（1922年2月9日 - 1995年8月10日）は、日本のキリスト教界において、牧師として、また日本基督教団の指導者として重要な足跡を残した人物です。京都に生を受け、父方のルーツは愛媛県今治市にあります。

生涯と学び

地元の旧制今治中学を卒業後、同志社高等商業学校で学びました。その後、同志社大学に進み、文学部の社会学科で教育を受けましたが、在学途中の1944年9月には戦時下の繰り上げ卒業となり、学徒出陣によって海軍に召集されます。二等水兵として軍務に就き、後に予備士官として戦艦日向に乗艦するなど、激動の時代を経験しました。この戦中、1943年10月25日には今治教会で瀧みどり夫人と結婚しています。

終戦を経て、飯清は再び学問の道に戻り、1946年5月に同志社大学文学部神学科に入学。1949年3月に卒業後、同大学で助手、講師を務める傍ら、京都教会で伝道師としても奉仕しました。さらなる学びを求め、1952年6月からは米国カリフォルニア州バークレーにある太平洋神学校の大学院へ留学し、1954年に修了。留学中には、1953年1月よりバークレーのシカモア組合教会で牧師を務める経験も積みました。

牧会と教会活動

米国留学から帰国後、飯清は日本基督教団の牧師として歩み始めます。まず、倉敷教会の牧師として奉仕した後、1960年4月からは東京の霊南坂教会へ着任しました。霊南坂教会では長きにわたり牧師として活動し、特に1985年10月には新会堂の建設に尽力しました。約27年にわたる霊南坂教会での牧会活動は1987年3月の引退まで続きました。

教団の指導者として

飯清は、教団全体においても指導的な役割を担いました。1969年には、現職で死去した鈴木正久総会議長の後任として、日本基督教団の第9代総会議長に就任します。当時の教団は、大阪万博への対応を巡って大きな議論と動揺が生じており、「反万博闘争」と呼ばれる状況の中にありました。飯清はこのような困難な時期に教団のかじ取りを任されましたが、1971年2月に総会議長を辞任し、後任には吉田満穂が就きました。

その他の貢献

教団の要職を務めた後も、飯清はキリスト教界の様々な分野で活動を続けました。キリスト教音楽学校の校長を務め、後進の育成に携わったほか、キリスト教視聴覚センター（AVACO）の理事長として、メディアを通じた伝道や教育にも尽力しました。

著書

牧師、指導者、教育者として多方面で活躍した飯清は、多くの著書も残しています。その著作は、信仰の入門書から聖書解説、現代社会への視点、教会の暦や日本の行事に関するものまで多岐にわたります。

主な著書として、以下のようなものがあります。

『飼葉おけと十字架』（日本キリスト教団出版局、1965年）
『エキュメニカル信仰入門』（聖公会出版、1969年）
『新しい教会暦』（日本キリスト教団出版局、1975年）
『語りかけ給う神』（ヨルダン社、1979年）
『旧約聖書お話集』（キリスト教視聴覚センター、1980年）
『その人に決めますか』（光文社、1988年）
『NOからイエスへ-気づきませんか神様の愛を』（キリスト新聞社、1989年）
『｢聖書の地｣をめぐる』（キリスト教視聴覚センター、1990年）
* 『教会のこよみ、日本のこよみ : 祭り、行事の由来をさぐる』（キリスト新聞社、1992年）

これらの著書を通じて、飯清の神学的な考え方や、牧師としてのメッセージを伺い知ることができます。

飯清は1995年8月10日にその生涯を終えましたが、牧師としての奉仕、教団への貢献、そして教育・メディア分野での活動は、今日の日本のキリスト教界にも影響を与え続けています。

（注：最終パラグラフが途中で終わっているため、加筆・修正が必要です。元の情報に晩年や影響についての具体的な記述がないため、一般的な表現に留めています。）

【修正後の最終パラグラフ案】

飯清は1995年8月10日にその生涯を終えました。牧師としての誠実な奉仕、日本基督教団における指導者としての働き、そして教育やメディアを通じた福音伝道への貢献は、多くの人々に記憶されています。

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