飯田淳平

飯田淳平（いだ じゅんぺい）

飯田淳平は、1981年8月14日に神奈川県小田原市で生まれたサッカー審判員です。プロフェッショナルレフェリーとして国際的に活動し、またVAR（ビデオアシスタントレフェリー）およびAVAR（アシスタントVAR）を担当する資格を有しています。現在は東京都サッカー協会に所属しています。

来歴

明法中学・高等学校に通い、在学中はサッカー部に所属していました。そこで誕生したサッカーの魅力と裁く側の面白さに興味を持ち、3級審判員の資格を取得。卒業後に進学した東京学芸大学では、教育学を専攻し大学院を修了しました。大学卒業後の2011年3月まで母校である明法中学・高等学校で非常勤講師を務める傍ら、サッカー審判としての道を歩み始めました。

2004年には、日本サッカー協会が設立した審判員養成機関「レフェリーカレッジ」に入学。この1期生としての活動を通じて、佐藤隆治とともに成長を遂げました。2005年12月には1級審判員として登録され、2007年8月からはJ2リーグにて主審デビュー。その後、2009年3月からはJ1リーグの主審としても活動を開始しました。2011年には国際主審として登録され、プロフェッショナルレフェリー契約を締結。同年の4月からはプロの審判として、その活動を本格化させることになります。

飯田は特に重要な試合での審判としての技術や冷静さが求められ、2020年8月にはJ1通算主審200試合を達成しました。この記録は、J1リーグの審判の中でも感慨深いもので、12人目の到達者となりました。

経歴の詳細

飯田は審判としての経歴において、多くの重要な試合を担当してきました。以下は、その中のいくつかです。

• - 1級審判員登録: 2005年12月
• - Jリーグ(J1)初主審: 2009年4月25日 - 清水エスパルス対柏レイソル戦
• - Jリーグ(J2)初主審: 2007年8月16日 - 水戸ホーリーホック対アビスパ福岡戦
• - Jリーグ(J3)初主審: 2016年6月18日 - セレッソ大阪U-23対FC東京U-23戦
• - カップ戦初主審: 2009年3月25日 - 大宮アルディージャ対アルビレックス新潟戦

特筆すべき判定

飯田は数々の試合で挑戦的な判定を行い、その中には話題となったものもいくつか存在します。特に印象的だったのは、2009年4月15日のJ2第8節において、東京ヴェルディ対サガン鳥栖戦での「世界最速の退場記録」です。試合開始からわずか9秒で、東京Vの選手がレッドカードで退場し、サッカーファンの間で話題となりました。

また、2016年のFUJI XEROX SUPER CUPでは、誤審の疑惑が持ち上がりました。広島対ガンバ大阪戦において、プレーの内容からPKを判定したことで、当時の審判委員会から疑問な意見が続出しました。監督や選手たちがその判定について問題を提起したが、飯田はその判定を最後まで守り通しました。これらの経験は、審判としての彼の成長の一部であり、時には難しい状況でも強固な判断力を持って試合を裁く姿勢を示しました。

飯田淳平は、サッカー審判としてのキャリアを通じて数々の貢献を果たし、サッカー界における重要な存在となっています。

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