飯田高央

飯田高央（いいだ たかお、1907年9月18日 - 没年不明）は、日本の政治家であり、東京板橋の素封家、地主、家主として知られています。東京市会議員、板橋区会議員を歴任し、地域社会に貢献しました。

人物

飯田高央は、東京府北豊島郡板橋町大字下板橋の出身です。父は飯田宇兵衛で、その長男として生まれました。父・宇兵衛は若くして亡くなりましたが、母の薫陶を受け成長しました。東京帝国大学経済学部を卒業後、1914年に家督を相続しました。その後、金融業を営み、趣味は読書という教養人でした。住所は東京市板橋区板橋八丁目でした。

家族・親族

飯田家は、板橋の旧家・名門として知られています。その先祖は、大坂冬の陣で大坂方に組し、今福の合戦で関東方を悩ませた飯田左馬允貞秀です。代々「宇兵衛」の名を襲名し、板橋宿中宿の名主で脇本陣を務めました。幕末には、14代将軍徳川家茂に嫁ぐ皇女和宮が宿泊した記録も残っています。また、明治初期には、大宮氷川神社に行幸する明治天皇が休憩した場所でもありました。

飯田家の主な親族

祖父：春教（板橋町長、下板橋宿戸長）
父：宇兵衛（村会議員）
母：津多子（1883年 - 没年不明、宮崎庄太郎の二女）
弟：昌央（1911年 - 没年不明、地主、家主）
妻：俊子（1909年 - 没年不明、山口萬五郎の娘）
長男
長女（1930年 - ）
二女（1933年 - ）
三女

親戚

山口萬五郎（地主、家主、住所は東京市豊島区巣鴨）
山口萬一（巣鴨六郵便局長）

参考資料

飯田高央に関する情報は、以下の文献にも記録されています。

『北豊島郡誌』(北豊島郡農会、1918年)
『自治団体之沿革』(東京都民新聞社、1930年)
『自治団体之沿革 東京府之部』(東京都民新聞社、1931年)
『人事興信録 第9版』(人事興信所、1931年)
『帝国大学大観』(帝国大学学友会、1934年)
『日本紳士録 第41版』(交詢社、1937年)
『大衆人事録 第12版 東京篇』(帝国秘密探偵社ほか、1938年)
『人事興信録 第12版 上』(人事興信所、1940年)
『大衆人事録 第13版東京篇』(帝国秘密探偵社、1940年)
『人事興信録 第13版 下』(人事興信所、1941年)
『人事興信録 第14版 上』(人事興信所、1943年)
* 『中山道と板橋（文化財シリーズ 第12集）』(板橋区教育委員会、1972年)

これらの資料から、飯田高央が地域社会に深く関わり、多岐にわたる活動を行っていたことが伺えます。

もう一度検索