飯野愛

飯野 愛（いいの あい）

飯野愛は、1986年11月17日生まれの女流棋士で、日本将棋連盟に所属しています。彼女の女流棋士番号は48で、父である飯野健二八段の弟子として、東京都世田谷区に生まれ育ちました。公立東京都立千歳丘高等学校を卒業後、彼女は将棋の道に進むことを決意します。

将棋との出会いとプロへの道

飯野は、将棋の世界に自然と親しむ環境で育ちましたが、本格的に女流プロを目指すようになったのは、高校2年生の頃です。この時期、彼女は、父と共に仕事をすることを夢見て、自らの道を歩み始めることになります。2005年には、女流棋士の育成機関である女流育成会に入会し、将棋の技術を磨きました。この道を選んでからも、彼女は多くの努力を続けることとなります。

2009年から新たな女流棋士の制度に移行し、同年4月に関西研修会のD2クラスに所属。その後、C1クラスに昇級し、女流3級資格を取得しました。2013年には、アマチュア枠で第7期マイナビ女子オープン予選に出場し、その予選を通過することで女流2級へと昇級。実際のプロとしての活動が始まったのです。

プロ入り後の活躍

飯野はプロ入り後すぐに結果を残し始めます。2014年5月9日、女流王将戦予選で勝利を収め、本戦に進出したことで女流1級へと昇級。さらに、2017年度には8勝6敗の成績を収め、女流初段に昇段することができました。

出産と育児のために2024年7月から休場することが発表されていますが、その後も再び将棋界での活躍が期待されています。

棋風と人物像

飯野の棋風は振り飛車を得意とし、特に三間飛車を好んで使用します。彼女は高校2年生で女流プロを目指すと宣言したことから始まり、父親はそれに驚き、厳しい指導を施しました。また、将棋ニュースプラスの「激突！目隠し将棋」では記録と秒読みを担当し、2007年からは世田谷花みず木女流オープン戦にも参加しています。

さらに、2016年度からはNHK杯の棋譜読み上げを担当し、2018年には期間限定で司会業もこなしていました。2019年には一般男性と結婚し、女流棋士としての名前は飯野を維持しています。

昇段履歴

• - 2005年：女流育成会入会（2005年度後期）
• - 2009年：関東研修会D2に編入
• - 2013年6月23日：女流3級資格取得（関東研修会C1昇級）
• - 2013年8月17日：女流2級資格取得（マイナビ女子オープン本戦入り）
• - 2013年10月1日：女流2級＝プロ入り
• - 2014年5月9日：女流1級（女流王将戦本戦入り）
• - 2018年4月1日：女流初段（年度指し分け以上＝7勝以上＝2017年度8勝6敗）

飯野愛は、将棋界での将来に期待される若手棋士の一人として、精力的な活動を続けています。

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