飯野雅人

東北放送（tbc）に所属するアナウンサー、飯野雅人（いいの まさと）氏は、1978年11月29日に秋田県秋田市で生を受けました。

幼少期を秋田で過ごした後、中学時代は青森県弘前市、そして高校・大学時代は宮城県仙台市に移り住み、東北各地で学生生活を送りました。高校時代にはラグビー部で汗を流すなど、スポーツへの関心は当時から高かったようです。アナウンサーという道を志し、上京して東京アナウンスセミナーで研鑽を積みました。

大学卒業後、2002年4月に福島放送（KFB）へ入社し、アナウンサーとしての第一歩を踏み出しました。福島放送時代は、看板番組である『ふくしまスーパーJチャンネル』でニュースキャスターや番組司会を務め、報道の最前線で活躍しました。また、スポーツ中継でもその才能を発揮し、全国高等学校野球選手権大会の福島県大会中継では実況を担当。2005年には、その実力が認められ、第4回ANNアナウンサー賞の「高校野球実況」部門で奨励賞を受賞しています。その他にも『KFBニュース』や天気予報など、多様な番組で視聴者に情報を届けていました。

2008年3月末をもって福島放送を離れ、同年4月からは宮城県の東北放送に移籍しました。東北放送では、テレビ・ラジオ問わず、さらに活動の幅を広げています。

テレビでの主な活動

東北放送のテレビでは、朝の情報番組『ウォッチン!みやぎ』や昼の『ひるまでウォッチン』に出演。特に『ウォッチン!みやぎ』ではスポーツコーナーを担当するほか、福島放送時代に「ラーメン王子」の異名をとっていた経験から、ラーメン関連の企画リポートで登場することもあります。ニュース番組『Nスタみやぎ』でもスポーツコーナーを担当し、地域のスポーツ情報を伝えています。

また、スポーツ中継の実況・リポーターとしても欠かせない存在です。『TBCパワフルベースボール』ではプロ野球の実況やリポートを担当し、仙台六大学野球中継や全国高校ラグビー宮城県大会決勝、仙台国際ハーフマラソン大会といった様々なスポーツイベントでマイクを握っています。サッカーJリーグのベガルタ仙台戦中継では、地上波放送のリポーターを務めました。さらに、人気バラエティ番組『サンドのぼんやり〜ぬTV』では、2010年4月よりナレーションを担当し、番組の雰囲気を支えています。

ラジオでの主な活動

ラジオでもスポーツ中継を中心に活躍しています。『TBCパワフルベースボール』では、プロ野球の実況を務めており、2008年9月15日の埼玉西武ライオンズ戦でラジオ実況デビューを飾りました。この試合で東北楽天ゴールデンイーグルスが勝利したことは、記念すべき実況初勝利となりました。その後も、2009年シーズンに7勝2敗、2010年シーズンに11勝7敗と高い勝率を記録するなど、楽天戦中継で多くの勝利を伝えています。通算では19勝9敗という好成績を残しました。プロ野球中継においては、2010年シーズンからフレッシュオールスターゲームのイニング実況を担当。特に2011年にはKスタ宮城（当時）で開催された1軍のオールスターゲーム第3戦でも実況を担当しており、同一年に1軍と2軍両方のオールスターゲームを実況するという、全国でも数少ない経験を持つアナウンサーの一人です。その他のラジオ番組としては、『GoGoはみみこい ラジオな気分』でスポーツコーナーやラジオカーを担当。2023年10月からは『tbc Today』にも出演しています。

「ラーメン王子」として

福島放送時代からの「ラーメン王子」という異名も、飯野アナを語る上で重要なキーワードです。東北放送移籍後も、テレビ番組でのラーメン企画に登場するほか、毎年発売される雑誌「ラーメンウォーカー宮城」では、ラーメンウォーカーとラーメン王子のコラボ企画を担当するなど、アナウンサーの枠を超えた活動も行っています。東北放送主催の『ラーメン王子グランプリ』では、長年にわたりMCを務め、宮城のラーメン文化の振興にも貢献しています。

報道から情報、スポーツ実況、バラエティ、さらにはグルメ企画まで、幅広いジャンルで活躍する飯野雅人アナウンサーは、東北の視聴者・聴取者にとって、馴染み深く、多才な存在と言えるでしょう。

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