首都高速八重洲線

首都高速八重洲線概要

首都高速八重洲線（Yaesu Route）は、東京都千代田区に位置する神田橋ジャンクション（JCT）から、港区の汐留JCTに至る首都高速道路の一部です。この路線は東京高速道路（KK線）を挟む形で、南北二つの区間に分かれています。

主要なルート構成

八重洲線の北側区間は、主に八重洲トンネルを利用し、東京駅の東側、外堀通りの地下を走ります。このように八重洲線とKK線を活用することで、都心環状線の神田橋JCTと汐留JCT間を効率的にショートカットできます。ただし、大型車両や危険物を運搬する車両は、八重洲線及びKK線の全線、特に八重洲トンネルの通行が禁止されています。

未来の改築工事

都心環状線の日本橋区間の地下化に伴って、首都東京に新たな環状ルートの整備が必要とされる中、八重洲線には大規模な造り替えが予定されています。2025年の4月上旬から2035年度までの長期にわたり通行止めが実施される見込みです。これにより、通行車両に影響が出ることが予測されるため、ドライバーは事前にルート計画を立てておくことが重要です。

路線番号

八重洲線は「Y」という路線番号が付けられており、これは当然ながら英語名「Yaesu Route」の頭文字を基にしています。

路線データ

「八重洲線」という名称は、一般向けの案内表示に使われるものであり、正式な路線名は道路法に基づき東京都が認定・告示するものです。具体的には、神田橋JCTから西銀座JCTまでの部分が「都道首都高速4号線」、新橋から汐留JCT間が「都道首都高速2号線」となっています。

歴史的経過

八重洲線の歴史は1964年8月2日に始まり、汐留JCTと新橋間が開通しました。この時、KK線との連携も開始されました。1973年2月15日には神田橋JCTから西銀座JCTまでの区間が開通し、八重洲線は全線開通を迎えました。そして、2012年7月には環状2号線トンネル工事に伴い、汐留JCTからKK線新橋出入口間が長期通行止めとなりましたが、2013年12月には通行止めが解除されました。なお、2016年には常盤橋出入口が閉鎖され、2025年からの改築に向けた準備が進められます。

出入口の特徴

八重洲線は、東京都内にすべての出入口が所在しています。特に、神田橋JCTから汐留JCTへ向かう際、KK線の利用があるため、通行料金が通常2回発生するところ、乗継券を使うことで再度の支払いを避けられます。ETCを搭載している車両の場合、乗継券の受け取りが不要であり、スムーズに通行できる仕組みになっています。

交通量の実態

令和2年度に実施予定だった交通量調査が新型コロナウイルスの影響で延期されたこともあり、現在の交通量については不透明な部分が多いですが、東京都内における重要な交通路となっています。八重洲線の交通状況については、今後も注視していく必要があるでしょう。

まとめ

首都高速八重洲線は、東京の主要な道路ネットワークの一部として、今後も多くの車両が利用することが予想されます。改築工事に伴い、安全運行や車両の流れを確保するため、ドライバーの理解と協力が求められるでしょう。

もう一度検索